書評ブログ

『増税地獄 増負担時代を生き抜く経済学』

「日本国民はデフレで給料が上がらず増税で負担が増える。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1957年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業、日本専売公社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て、現在は経済アナリスト、獨協大学経済学部教授で、50年間集めてきたコレクションを展示するB宝館(埼玉県所沢市けやき台2-32-5)が話題の森永卓郎さんが書いた、こちらの書籍です。

 

森永卓郎『増税地獄 増負担時代を生き抜く経済学』(角川新書)

 

この本は、これから何が起こるのかをしっかりと見極めて、生活防衛手段を講じるための判断材料にするように記された書です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.重税国家ニッポン

2.不平等な税・社会保険料制度

3.待ち受ける消費増税

4.日本経済は世界一健全

5.住民税非課税という最強の武器

 

 

この本の冒頭で著者は、「本書では、わが家の社会実験の結果も紹介していく。低コストで生きていける生活基盤作りの参考としていただきたい。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「重税国家ニッポン」について以下のポイントを説明しています。

 

◆ 国民負担率は48%まで増えている

◆ 日本の社会保障は、負担が大きく増える一方、給付は据え置きか削減される形

◆ 消費税率の引き上げで賃金が下がった

◆ 日本は教育にも年金にもお金を使っていない

 

◆ インフレになって困るのは金持ち、庶民に影響なし

◆「好きで楽しい仕事」は儲からない

◆「エブリシングバブル」で長く続き、バブルの山が高い

◆ アメリカの金融引き締めとウクライナ戦争の終結でバブル崩壊へ

 

 

この本の中盤では、不平等な税・社会保険料制度」「待ち受ける消費増税」および日本経済は世界一健全」について解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ お金持ちほど負担が小さい所得税

◆ 退職金の税制優遇は高級官僚のためにある

◆ 富裕層のための税金逃れの「贈与の仕組み」

◆ トカイナカは「終の棲家」に最適な地域

◆ 人生の選択肢は思っているより多い

 

◆ 消費増税は時間の問題

◆ 富裕層は消費税を1円も払わずに暮らせる

◆ 日本とドイツは実質無借金経営

◆ 財政均衡主義という教義を捨てよ

◆ 増税と金融引き締めによって恐慌は避けられない

 

 

本書の後半では、「住民税非課税という最強の武器」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 年金の範囲内で暮らせるように家計の構造改革を

◆ 高齢期に米国株への投資はやってはいけない

◆ 日本の生産年齢人口は大幅に減ったが、労働人口は増えている

◆ 夫婦で年金13万円に下がることを想定して、自産自消を

 

◆ 太陽光発電が老後の家計を支える

◆ 水の自給は自宅の立地が大きく関わってくる

◆ 十問税非課税世帯にはメリットしかない

◆ 東京や上海はお金がある人だけが楽しい場所

 

◆「住み開き」なら税金対策になる

◆ 定年前の現役時代からトカイナカに移住する

◆ 別荘の夢よりもトカイナカ暮らしを

◆ 増税地獄の前に自分の生活を守る手段を

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「重税社会の総仕上げをする最後の手段がマイナンバーカードだろう。」と述べています。

 

そして、「増税地獄から逃れる方法はたった1つしかない」「それは、住民税の非課税限度額までしか働かないことだ。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、「増税地獄の時代を生き抜く経済学」を身につけ、低コストで生きていける生活基盤を作っていきませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3058日目】