書評ブログ

『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』

「禅の教えには、自分の感情を暴走をしずめるヒントになることば(禅語)があります。」「禅の考え方を学ぶと『自分で考える力』も身につきます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、愛知県小牧市に540年の歴史を誇る禅寺、福厳寺の弟子として育ち、3歳で経を習い5歳で葬儀デビュー、10歳で僧籍を取得するも、厳しい師匠や堅苦しいしきたり、「お寺の子」と噂される重圧に反発して寺を飛び出して、32歳で起業、慈悲心を具現化したいと、複数の事業を立ち上げて軌道に乗せ、社員教育は人間教育であることを実感し、40歳を目前に寺に戻ることを決意、現在は、住職としての職務のほか、内弟子僧侶の育成、仏教の教えを体感で学ぶ「大愚道場」、インターネットを通じて「仏教の本質と実生活への応用」を学ぶことができる「佛心僧学院」、心技体を備えた次世代の経営者を育成する「仏教経営マンダラ研究会」を開催するなど、様々な切り口から仏教を伝えている大愚 元勝 (たいぐ げんしょう)さんが書いた、こちらの書籍です。

 

大愚 元勝『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』(講談社)

 

この本は、禅語から、不安になったりイライラしたりしても、すぐにいつもの状態にもどれる『しなやかな心』を持つのに役立つことばを集めた書です。

 

本書は以下の3部構成から成っています。

1.悩みが軽くなる禅のことば

2.やる気が出てくる禅のことば

3.人を大切にできる禅のことば

 

この本の冒頭で著者は、「禅は仏教のことばで、いろいろな解釈ができます。」「この本では、感情のゆれ動きをピタッと止めて、ありのままの出来事をクールに観察できている心の状態をあらわすことばとしておきます。」と述べています。

 

本書の前半では、「悩みが軽くなる禅のことばについて以下のポイントを紹介しています。

◆ 日々是好日:どんな日もいい日だ

◆ 看脚下:すぐに正解を求めてはいけない

◆ 卒啄同時:ほかの人のアドバイスを聞いてみよう

◆ 泥中の蓮:バカにされても気にしない

 

この本の中盤では、「やる気が出てくる禅のことばについて解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 眼横鼻直:当たり前のことをちゃんとやろう

◆ 一行三昧:ひとつのことに集中しよう

◆ 冷暖自知:まずは自分でやってみる

◆ 花枝自短長:人と自分を比べない

 

本書の後半では、「人を大切にできる禅のことばについて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 一期一会:すべての人との出会いを大切に

◆ 歩歩是道場:どんなことからも学びはある

◆ 和光同塵:えばらない人のほうがすごい

◆ 感謝応報:「ありがとう」を口グセに

 

この本の各部の締めくくりとして著者は、次の4つのコラムを掲載しています。

◆「禅」はどうやって生まれた?

◆「座禅」ってどうやるの?

◆ 禅の教えでスマホを正しくつかう

◆ 禅の修行僧はどんな一日をすごす?

 

あなたも本書を読んで、1日3分で「禅語」から「しなやかな心」を育てていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3633日目】