「現代の日本の政治・経済を悪化させているのが、『談合とやらせ』だ」「日本が壊れていくのを止める方法は、減税と規制廃止しかない」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1981年東京都生まれ、早稲田大学大学院公共経営研究科修了、機関投資家・ヘッジファンド等のプロフェッショナルな投資家向けの米国政治の講師として活躍する国際政治アナリスト、早稲田大学招聘研究員の渡瀬裕哉さんが書いた、こちらの書籍です。
渡瀬裕哉『税金を下げろ、規制をなくせ 日本経済復活の処方箋』(光文社新書)
この本は、「かつてジャパン・アズ・ナンバーワンともてはやされた日本が、アメリカに突き放されるとともに中国に抜かされたのは、なぜなのか。この差は何なのか。」を税や規制の問題として解き明かしている書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.すべての税金は下げられる
2.復活したアメリカと沈む日本の差
3.「税金を下げろ連合」全員集合!
4.政治を変える戦略
5.一票の力
この本の冒頭で著者は、「アメリカは復活し、成長する元気な国であり続け、覇権国家として今も世界に君臨しています。減税によって需要を喚起し、規制廃止で供給力を高め、国家としての競争力を取り戻しました。減税と規制廃止に成功したかどうか、そこで日米の明暗が分かれたのです。」と述べています。
本書の前半では「すべての税金は下げられる」および「復活したアメリカと沈む日本の差」について解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 50年で2倍になった日本の国民負担率
◆ 欧州諸国に比べて進んでいない日本の規制緩和
◆ 税金は余っていて下げられる
◆ 見せかけだけの改革で何も変わらない
◆ アメリカ共和党保守派による「保守革命」がアメリカを救った
◆ 反対に税金と規制だらけの日本
◆ トランプ大統領の最大の功績は「2対1ルール」(規制1つ作るなら2つ廃止)
◆ アメリカを正しく真似る
この本の中盤では、「『税金を下げろ連合』全員集合!」および「政治を変える戦略」について考察しています。主なポイントは次の通りです。
◆「税金」は重量課金制の「規制」
◆ すべての税と規制に反対してこそ意味がある
◆ 政治家に約束させるべきは、①すべての増税に反対する、②規制を減らす、③選挙ルールを変更する
◆ 予備選挙の導入が必要
本書の後半では、「一票の力」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 過半数はいらない、5~10%の力を
◆ まずは地方議会を変える
◆ 自分は無力だというマインドセットを変える
◆ 一人の力が政治を変える
この本の締めくくりとして著者は、「すべての増税や規制強化に反対し続ける頑固な人が増えることで、必ず勝利を掴み取る道が拓けます。」と述べています。
あなたも本書を読んで、日本経済復活の処方箋を理解して、一票の力を結集して、日本の政治を変えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2707日目】