「TOEICテストにはコツがあります。英語に自信がなくても400点台が600点台になる。」と説く本があります。
本日紹介するのは、仕事の英語パーソナルトレーナーの河野木綿子さんが書いた、こちらの書です。
河野木綿子『読むだけでTOEICテストのスコアが200点上がる本』(あさ出版)
この本は、TOEICのスコアを効率的に上げていくためのノウハウが満載で、私もこの中に紹介されている手法を、いくつか実施していました。
私が試行錯誤でやっている時は不安を持ちながら疑心暗鬼で試していましたが、本書を読めば最初から自信を持って取り組めるでしょう。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.「英語」と「TOEICテスト」はどう違うのか?
2.リスニングのスコアを短期間で上げる!
3.リーディングは社会人経験とタイムマネジメント!
4.学習の効果を倍速にする心構え
まず、著者のTOEICに関する理解で、私とまったく同じ考えなのが、「TOEICは英語力だけを測定する試験ではない」ということです。
著者の河野さんは、「情報処理力」という言葉を使って、以下の二つの力と説明しています。
1.正確に情報をとらえる力
2.相手とよりよい関係を築くための情報や伝え方を選ぶ力
また、説明箇所のタイトルでは、「コミュニケーション力を測る情報処理検索」という表現も使っています。確かに、英語力だけを測定しているのであれば、帰国子女が皆、高得点になってもいいのですが、そうはなりません。
また社会人に比べて、学生のTOEICスコアがなかなか伸びないのは、ビジネスシーンにおける背景知識がないことと、この「情報処理力」が社会人に比べ経験不足で足りないためでしょう。
私は、「情報処理能力」と呼んでいて、リーディングの長文読解はもちろんのこと、リスニングにおいても設問や選択肢の先読みなど、速くて正確な「情報処理」の能力がTOEICでは問われます。
本書ではその後、リスニング、リーディングの順で、パートごとの攻略法について、適切なアドバイスやトレーニング法が記されていて参考になります。
私がやってみて上手く行ったメソッドもたくさん紹介されています。興味ある方はぜひ、本書をお読みください。「読むだけ」ではTOEICスコアのアップは難しいですが、「読んで実践」すれば、スコアアップは間違いないでしょう。
そのほか私が印象に残ったのは、最後の方に触れている「英語力を維持する」方法についてです。とくに一番衰えやすい英語力は「読む」力と指摘しているのは、自分自身の実感から、まさにその通りです。
とくに最近のTOEIC試験は、リーディングの最後PART7の長文がボリュームアップしていて、高得点を出す受験者でも、すべての情報を処理しきれないレベルになってきています。
私も英語のトレーニング時間が起業準備などで少なくなっている現状、リーディングのスコアがじわじわと下がってきています。まさに本書の「指摘」通りです。
最後に、TOEICのスコアアップに著者が勧めている次の言葉を紹介しておきます。
Curiocity grows English proficiency.
(好奇心が英語力を育てる)
これは、Curiocity killed the cat.(猫が好奇心から身の危険を顧みずに動き回って命を落とす)という、英語のことわざの逆を勧めて表現したものです。
まさにその通りだと、感銘を受けました。 また、「インプットしたらアウトプットで必ずものにする」という考え方も、私がビジネス力アップのための「多読の講座」で提唱していることとまったく同じです。
あなたもぜひ、本書を読んでビジネス力の核になるTOEICスコアを効率的に上げてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!