「人生100年時代が迫っている。複数のキャリアを渡り歩く “ マルチステージ ” の人生を実践するには、社会に出てからのリカレント(学び直し)教育が不可欠だ。」と提唱する週刊誌・特集があります。
本日紹介するのは、『週刊東洋経済』2018年2月24日号にて掲載した、こちらの特集です。
『週刊東洋経済 ライフ・シフト 学び直し編 100年人生に備える大人の勉強ガイド』(東洋経済新報社)
この雑誌特集は、世界的なベストセラーとなった、リンダ・グラットンほか『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(東洋経済新報社)の「学び直し編」として、人生100年時代の「大人のための勉強ガイド」として編集されたものです。
また、こちらの『週刊東洋経済』特集も併せて読むと参考になります。
この「学び直し編」の特集は、以下の3部構成から成っています。
1.広がる社会人の学び直し
2.働きながら学び直す
3.ライフ・シフトの第一歩
人生100年時代を迎えて、原書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』では、以下の複数のキャリアを渡り歩く「マルチステージ」の人生へのシフトを勧めていて、そのために「学び直し」が必要になります。
◆ インディペンデント・プロデューサー: 組織に雇われず独立した立場で生産的な活動に携わる時期
◆ エクスプローラー: 人生の旅をして自分と世界を再発見する時期
◆ ポートフォリオ・ワーカー: 企業勤務、副業、NPO など異なる種類の活動を同時に行う時期
社会人の学び直しは、次の通り「4つの課題」が解決に向かっているために、従来なかなか進まなかったものが、環境が整って進み始めています。
◆ 働き方改革で時間創出
◆ おカネかけず学べる環境整備
◆ 学び直し後の活躍の場が拡大
◆ 社会人の副業容認広がる
そして、社会人の学び直しの場として、以下のような事例や活躍する人たちを紹介しています。
◆ 「大人の社会塾」熱中小学校(山形県高畠町)
◆ ほぼ日の学校(糸井重里が開校)
◆ 学びを糧に起業(鈴木希一、市川賢仁、安田幸代)
◆ 内田勝康・元NHKアナウンサーが福祉の専門家に
◆ 菊池桃子(女優)が法政大学大学院で学び、戸板女子短期大学 客員教授に
また、ゼロから学べる「リカレント学校」として、次のような多方面の学校が記載されています。
◆ ヒューマンアカデミー(全国30校・800講座)
◆ ワインアカデミー(パソナグループ)
◆ 日本元気塾(六本木・アカデミーヒルズ)
◆ BOND-BBT MBA(大前研一代表)
◆ 事業構想大学院大学
◆ デジタルハリウッド大学院大学
その他、オンライン動画学習サービスの Udemy(ユーデミー)はベネッセコーポレーションがパートナーとなってサービス開始しました。また、1本約10分の動画授業を無料提供するJMOOC(ジェイムーク)の日本版も人気です。
さらに、IT系でプログラミングを学んだり、デザイン系などもあります。興味深いのはシニア系の学び直しで、以下のような機関が紹介されています。
◆ 立教セカンドステージ大学
◆ さいたま市・シニアユニバーシティ
◆ 八洲学園大学・生涯学習学部(通信制)
また、会社を辞めずに異業種体験を行う仕組みや、人材が不足する地方企業とのマッチング、「長く働き続ける」ための自己変革をめざす企業研修などで大日本住友製薬やソニーのFA宣言の例が紹介されています。
特集の後半では、ライフ・シフトを妨げる次の「3大リスク」への対処法が記されています。
1.介護離職
2.メンタルヘルス
3.教育費破産
さらに、学びを支える「最強アプリ」として、次のアプリが挙げられています。
1.Todoist(目標設定)
2.Google カレンダー(習慣化)
3.Taskuma(習慣化)
4.Be Focused(集中力)
5.FeBe(集中力)
6.Coffitivity(集中力)
7.Day One ジャーナル+ライフログ(モチベーション維持)
8.Kindle(ノート術)
私は今のところ、Google カレンダーと Kindke しか使っていませんが、どれも使いこなせれば便利なアプリでしょう。
特集の最後には、ミドル世代以上向けのキャリア研修「知命塾」を運営する社会人材学舎が監修した「自分棚卸しシート」が掲載されていて参考になります。
あなたも本特集を読んで、人生100年時代の「完走のための再学習」を考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を