書評ブログ

『転換の時代を生き抜く 投資の教科書』

「投資を通じて得られるのは、おカネだけではありません。」「発想力、思考力、リスク感覚が磨かれ、激動の社会を生き抜くのに欠かせないスキルにもなります。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1980年生まれ、2022年に日本経済新聞の記者をやめて独立SNSを軸に活動し、X(旧Twitterフォロワー63万人、YouTubeチャンネル登録者数26万人、note有料会員2.5万人経済ジャーナリスト後藤達也さんが書いた、こちらの書籍です。

 

後藤達也『転換の時代を生き抜く 投資の教科書』(日経BP社)

 

この本は、投資に興味のなかった方に、わかりやすく、偏りなく、投資の世界を案内することをねらいにして書かれた本です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.投資が欠かせない時代に入った

2.株・会社・決算……そもそもから考え直してみよう

3.株価はなにで動くのか

4.中央銀行は金融市場の心臓

5.投資をはじめよう

 

この本の冒頭で著者は、「投資家が話しあうと、とても熱心で、楽しそうです。これは単に『カネ儲け』で盛り上がっているのではなく、投資の世界は『おもしろい』からだと思います。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「投資が欠かせない時代に入ったついて、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 停滞してきた日本経済が変わりそうだ

◆「円安ドル高の直撃」で日本では iPhoneもディズニーランドも値上げ

◆ インフレ下では「現金は王様」ではない

◆ 若いころからの投資経験が生涯の資産形成の武器になる

◆ 投資はビジネスパーソンのマインドセットを磨く「リスキリング」

 

 

この本の中盤では、「株・会社・決算……そもそもから考え直してみよう」および「株価はなにで動くのか」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 株式上場はヤフオクへの出品に似ている

◆ 株価は「現在より未来」を見て決まる

◆「決算書」はビジネスパーソンに欠かせない武器

◆ バランスシートにのらない「人的資本」

◆ 損益計算書はフロー、バランスシートはストック

 

◆ 株価を見る「虫の目」「鳥の目」「魚の目」

◆ 日本人が好きな「配当利回り」

◆ 時価総額ランキングは世界の勢力図

◆ 株価は受給で決まる(魚の目)

◆ 個人マネー「新NISA」の威力

 

 

本書の後半では、「中央銀行は金融市場の心臓」および「投資をはじめよう」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 中央銀行が一般市民の関心事になった

◆ 金利は経済の体温

◆ 世界の中央銀行は「2%」を物価上昇の目標にしている

◆ 賃上げの力学にも構造変化

◆ 従業員が会社を選ぶ時代になった

 

◆「短期」は個人が勝つのは難しいので、長期投資

◆「長期」は個人で投資する人のほうが有利

◆ 分散投資が王道、集中投資は高リスク

◆ 迷ったら、S&P500

◆「時間」も分散

 

この本の締めくくりとして著者は、この本では「私自身がなぜ経済や投資にワクワクするのか」を伝えようとした一面もある、と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、視野を広げ、教養を深める「経済とお金のしくみ」に触れて、転換の時代を生き抜く「投資のおもしろさ」を実感してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3328目】