「自分の時間、自分の人生をどう使うのか。意識的に選択すれば、あなたは巨大な力を手に入れることができる。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、ドリー・クラークさんが書いた、こちらの書籍です。
ドリー・クラーク『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
この本は、成功へのプロセスを「すべて明かす」ことを目指し、「長期にわたる成功を達成するまでには、どんなことが待ち受けているのか。」その現実を包み隠さず明らかにしている書です。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.余白
2.集中
3.信念
この本の前半では、「私たちはなぜこんなにも忙しいのか?」および「魅力的なことに対してもノーと言う」について、以下のポイントを説明しています。
◆「忙しい人」は仕事ができる人ではない、コントロールできない人
◆ 頭に余白がなければ、長期の戦略的思考はできない
◆ 本当に大切なことを中心にスケジュールを組む
◆ チェックリスト:①トータルでかかる時間は?、②機会費用は?、③身体的コスト、心理的コストは?、④これをしなかったら1年後に後悔するか?
◆ 長期の思考を身につけたいなら、死者選択のスキルを磨くことが大切
この本の中盤では、「正しい目標を設定する」「新しいことに挑戦する」「波で考える」「戦略的レバレッジ」および「正しい人々、正しい部屋」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ ロングゲームの大前提は、現状の犠牲者にならないこと
◆ 本当に興味あることとは、「自分が時間を費やしていること」
◆「お金」に最適化するのではなく、自分の「興味」に最適化する
◆「理想の未来」を基準に考える
◆ 新しい挑戦に「20%の時間」を使う
◆ 新しい分野に挑戦するタイミングは、うまくいっているとき
◆ 人生のポートフォリオをつくる
◆ 挑戦に大切な6つのポイント:①正しいサポートを得る、②コーチを雇う、③期限を決める、④学び続ける、⑤負けても勝てるようにする、⑥10年単位で考える
◆ 戦略的に「一点集中」する
◆「探すモード」と「集中モード」のバランス
◆ キャリアを4つの波で区切る:①学ぶ、②創造する、③つながる、④収穫する
◆ ロングゲームをプレイするのは、「波で考える」ことで、その時点で必要なスキルを見定めて、学ぶのをやめない
◆ レバレッジを効かせるには、①コンテンツを創造する、②社会的承認、③ネットワーク
◆ 自分の時間を何に使うべきか
◆ 自分はどんな未来を想定しているか
◆「ワーク」と「ライフ」を融合させ、どちらもより楽しむには?
◆ ネットワークの3種類:①長期、②短期、③無期限
◆ ネットワークづくりに大切なのは、「相手のために何ができるか」
◆ 質の高い人たちと長期の人間関係を構築する
◆ 自分に何が貢献できるか、よく考える
本書の後半では、「戦略的忍耐」「失敗を再定義する」および「収穫する」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 名の知れた存在になるには2、3年はかかるので、結果が出ない状態で努力を続けなければならない(=戦略的忍耐)
◆ 最初の目標と戦略を思い出す
◆ とにかく打席に立ってバットを振る
◆ まずは小さく試して実験すれば、失敗にはならない
◆ 小さく始めること、目標を達成するための時間を知る
◆ 仕事に使う時間を制限して効率を上げる
◆ 目に見えない地道な努力を続けていれば、いつか指数関数的な成長を経験する
◆ 長い時間軸で計画を立てる
本書で書かれている「長期的な視点を持って人生の戦略を考える」というコンセプトは、拙著『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)および『定年ひとり起業』シリーズ3部作、とくに『定年ひとり起業生き方編』(いずれも自由国民社)で提唱している生涯現役を目指す「トリプルキャリア」の考え方と共通する部分が多く、深く感銘を受けました。
この本の締めくくりとして著者は、「ロングゲームをプレイするための3つのカギ」を次の通り挙げています。
1.独立心
2.好奇心
3.立ち直る力(レジリエンス)
あなたも本書を読んで、長期的な視点を持って人生の戦略を考える「ロングゲーム」をプレイして、幸せな人生にしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3194日目】