「定年後のことをきちんと考えている人は意外に少ない」「人生100年時代の到来で定年後は『余生』ではなくなった」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1950年東京都出身、群馬大学工学部卒業後、小西六写真工業(現コニカミノルタ株式会社)に入社、研究開発職や人事部門を経て、2002年同社を早期退職、独立開業後は大企業から中小企業、学校の教職員や国家公務員など幅広い層を対象に、中高年世代向けの講演やライフプランセミナーを年間100回以上受託、さわき社会保険労務士事務所長、ライフプランナビ代表、一般社団法人中高年齢者雇用福祉協会主任講師の澤木明さんが書いた、こちらの書籍です。
澤木明『定年後のお金「見える化」入門』(秀和システム)
この本は、定年後の人生、とりわけ65歳以後の人生を安心して迎えていただくための準備方法を、読者の皆さんに紹介している本です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.定年後によくあるお金の失敗
2.定年後のお金に関する制度を知っておこう
3.定年後の支出を確認しよう
4.定年後の収入をイメージしよう
5.お金の見える化の後に考えること
この本の冒頭で著者は、「働いていれば収入を得られるだけでなく、規則正しい生活習慣が続き、健康にも良いでしょう。仲間ができて孤独になることもありません。何より生きがいが生まれます。」と述べています。
本書の前半では、「定年後によくあるお金の失敗」および「定年後のお金に関する制度を知っておこうについて、以下のポイントを説明しています。
◆ 老後資金を使ってしまう失敗
◆ 年金の繰り上げ、繰り下げによる失敗
◆ 退職金の使い方に関する失敗
◆ 公的医療保険、生命保険やがん保険、介護費用に関する失敗
◆ 年金制度の基本を知る
◆ 定年後の働き方は大切
◆ 退職金、年金にも税金がかかる
◆ 定年後も年金から社会保険料が天引きされる
この本の中盤では、「定年後の支出を確認しよう」および「定年後の収入をイメージしよう」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 基本生活費、住居関係費用を把握する
◆ 医療関係費用、親の介護費用、税金・社会保険料を把握する
◆ 退職金、老齢年金の受給額、65歳以降の勤労収入を把握する
◆ 金融資産の金額を、定年後のお金の収支バランスを確認する
本書の後半では、「お金の見える化の後に考えること」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 65歳以後の「ありたい姿」を考える
◆ 65歳以後は「チョイ働き」しよう
◆「好きなこと」「得意なこと」を自己分析しよう
◆ リカレント教育、副業・兼業にチャレンジしよう
この本の締めくくりとして著者は、定年後の3大不安=「お金・生きがい喪失・健康」を一気に解消する「チョイ働き」を勧めています。また、定年後の仕事は「収入」より「仲間」が大事、と続けています。
あなたも本書を読んで、定年後のお金を「見える化」して、幸せで豊かな定年後にしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3212日目】