アジアにかけがえのない後半の人生をあずけた人たちの生きた記録、すなわち、日本を飛び出して南の国に移住して「第二の人生」を謳歌する人々の物語を綴った本があります。
本日紹介するのは、東海大学名誉教授で、比較文明論および日本近現代史を専門とする太田尚樹さんが書いた、こちらの新刊新書です。
太田尚樹『定年後の楽園の見つけ方 海外移住成功のヒント』(新潮新書)
この本は、南洋に老後を託した日本人の生き様を描いた書で、敢えてインタビュー形式は取らず、著者が何気ない対話の中から踏み込んで本音を引き出しながら、彼らの心理に迫り、まとめたものです。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.終の棲家を求めて
2.花嫁は17歳
3.帰れない男
4.歴史マニアと若い妻
5.海辺の元大学教授夫妻
6.地中海は楽園か
7.成功する人、しない人
この本で紹介する定年後に南洋へ渡った人たちの行先は、フィリピンのセブ島、フィリピン・ミンダナオ島のダバオ、フィリピンのマニラ、マレーシアのペナン島、スペイン地中海沿岸のマルベージャです。
こうした南洋での海外生活については、成功する人としない人に分かれる、と著者は言います。そして、成功するために必要なのはまず、次の「3K」だ、ということです。
◆ 健康
◆ カネ
◆ カミさん
さらに、普段の生活態度、日々の鍛練、そして治安情勢につねに関心を持っていることが大切、としています。
日本を出た人たちの共通点は、「このまま流されていたくない」、「我慢することにどれほどの意味があるのか」という、軽い疑問から出発している、ということです。
みんなそれぞれ、たいそうな動機があったわけではなく、「ここらで環境を変えてみるか」、「いやになったら帰ってくればいいではないか」程度の、気負いのない方向転換でした。
あなたも本書を読んで、定年後の生活、老後の生き方について、より広い視野での可能性を求めてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を