「定年まで、あと数年。このままで本当に大丈夫だろうか」― そんな不安が頭をよぎったとき、まず手に取りたい一冊です。

本日紹介するのは、20年以上にわたり2万4,000件以上の家計相談を受けてきた “家計再生” のプロ、家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表で、お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、個別の相談・指導に高い評価を受けている横山光昭さんが書いた、こちらの書籍です。

横山光昭『定年後のお金が心配になったら 知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)

55~60歳。定年が現実味を帯び、「この先どうなるのか」と不安を感じ始める年代です。この本は、年金・退職金・働き方・投資・医療・住まい・相続まで、「定年前後に知っておくべきお金の知識」を網羅的に整理した“安心の設計図”のような一冊です。

本書は、以下の7部構成から成っています。

1.定年後の「不安」が消える5ステップ

2.長生きを支える 公的年金を正しく知る

3.絶対ソンしない! 退職金を賢く受け取る

4.無理せず稼ぐ 定年後の働き方

5.50代、60代からの老後資金のふやし方

6.楽しく、豊かに! 年金生活 やりくり術

7.病気・介護・住まい・相続 老後の支出に備える

 

本書の前半では、「漠然とした不安」を “数字” に置き換える作業から始まります。棚卸しこそが、安心への第一歩です。主なポイントは以下の通りです。

◆ 年金・家計・貯蓄の現状を可視化する

◆ 年金は請求しないともらえないという基本

◆ 繰上げ・繰下げ受給の損得比較

◆ 退職金の受け取りタイミングの重要性

◆ ローン一括返済が必ずしも正解ではない理由

 

この本の中盤では、「定年後も働く」という選択肢と、今からでも間に合う資産形成が解説されます。ここでの視点転換が、老後の安心度を大きく左右します。主なポイントは次の通り。

◆ 60代でも働きやすい環境が整いつつある現実

◆ 老後資金づくりは今からでも遅くない

◆ NISAよりiDeCoが優先になるケース

◆ 投資は “増やす ”より “減らさない” 視点が大切

◆ 支出を「消・浪・投」に分ける家計の三分法

 

本書の後半では、病気・介護・住まい・相続など、避けて通れないテーマに踏み込みます。「もしも」に備える知識が、心の余裕を生みます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 年金だけでは月3万円赤字になる可能性

◆ キャッシュレス貧乏という新たな落とし穴

◆ 退職後の健康保険は選択次第で負担軽減

◆ 終の棲家の選択は “感情” ではなく “設計” で

◆ 相続は元気なうちに準備するのが鉄則

 

読後に感じるのは、「定年直前でも、まだ間に合う」というメッセージです。50代後半は、“遅い” のではなく、“最後のベストタイミング”。ここで現実を直視し、仕組みを整えれば、老後は怖くない。

私自身、「人生100年時代」のセカンドキャリアや資産設計を研究してきましたが、本書は “知識の総整理” として非常に優れた入門書だと感じました。

「なんとなく不安」な状態を抜け出し、「具体的に動ける」状態に変えてくれる一冊です。

お金・年金・セカンドキャリア戦略については、YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも発信しています。ぜひチャンネル登録もお願いします。

では、今日もハッピーな1日を!【4000日目】