「財産の有る無しにかかわらず、歳を取るにつれて不安が大きくなる。死が現実に迫ってくるからだろう。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1954年兵庫県生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行し、人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー、49歳で同行を退職して執筆生活に入り、現在は作家、コメンテーターとして活躍する江上剛さんが書いた、こちらの書籍です。
江上剛『定年後の壁 稼げる60代になる考え方』(PHP新書)
この本は、銀行員から作家になった著者の経験を通して、定年前後をどのように過ごせば、収入を得つつ新たな人生を過ごすことができるのかを述べた書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.60歳からは自分の楽しみのために働け
2.世間と関われば、自然にお金は得られる
3.今のうちに「好きなこと」に投資しなさい
4.シニア起業は「正直」を貫け
5.利害関係でなく個人の魅力で人とつながる
6.家族には愚痴ではなく仕事を語れ
7.人と分かち合えば健康になれる
この本の冒頭で著者は、「不動産などの不労所得がある人を除いて60歳を過ぎて悠々自適な生活を営むことができる人は少ないのではないだろうか。」と述べています。
本書の前半では、「60歳からは自分の楽しみのために働け」について、以下のポイントを説明しています。
◆ フリーと言う自由を求めるなら、収入が安定しないことを覚悟すること
◆ 60歳過ぎから仕事を見つけるのは人脈しかない
◆ 60歳は人生をチェンジするチャンス、全く違う分野で仕事をする
◆「頭を切り替えなさい」というアドバイス
◆ 人を喜ばせ、幸せにするのが仕事
この本の中盤では、「世間と関われば、自然にお金は得られる」「今のうちに好きなことに投資しなさい」および「シニア起業は正直を貫け」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 死ぬまでに全財産を使い切る
◆ 一喜一憂しないミドル~ローリスクの投資信託がいい
◆ 年金はもらえる時にもらっておく
◆ 楽しくない仕事はやってはいけない
◆ 私が小説を書く理由は、自分のことを書いているから
◆ 質を求めたくば、量をこなす
◆ 学びへの野獣を解き放つのがリスキリング
◆ シニア起業は、自分のファンを増やす
◆ 企業は「正直」に徹し、「正直」を貫くこと
本書の後半では、「利害関係でなく個人の魅力で人とつながる」「家族には愚痴ではなく仕事を語れ」および「人と分かち合えば健康になれる」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 仕事が趣味でもいい
◆ 笑顔で挨拶
◆ 頑張らない介護
◆ 60歳になると何をするにも億劫
◆ かかりつけ医を持つべし
◆ 延命治療は必要か
◆「もったいない」がケチになってしまうと問題
◆ 大切な「心の健康」
あなたも本書を読んで、「定年の壁」を超えて、稼げる60代になる考え方を身につけていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3083日目】