「定年後の働き方や年金・退職金の受け取り方は、定年前から考えておかないと手元に残るお金が大きく変わります。」「定年後はこうしたお金の手続きを、すべて自分で行わなければなりません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、7年間の専業主婦を経て、正社員・パート・起業とさまざまなスタイルで働いた経験を活かし、ファイナンシャルプランナーとして独立起業、「プレ定年専門のFP」として、主に定年後の生活設計を専門に活動を行う合同会社エミタメ代表、AFPの三原由紀さんが書いた、こちらの書籍です。
三原由紀『定年後に後悔しないお金の大正解100』(長岡書店)
この本は、お金に詳しくない定年前後の世代の人たちから寄せられた疑問を100問集めて、Q&A方式で要点をまとめている書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.50代で知っておかないと損する「お金の基礎知識」
2.定年後に後悔しない!賢い「年金」の受け取り方
3.定年前に知っておくべき「退職金」と「失業保険」のもらい方
4.知らないと損する!「老後の支出」を抑える基本ワザ
5.「老後に使えるお金」をコツコツ増やすお助けワザ
この本の冒頭で著者は、「もちろんお金を増やすことも大事ですが、それ以前に、お金についての基礎知識を持ってもらい、自分のお金を守っていくことの重要性を感じたのです。」と述べています。
本書の前半では、「50代で知っておかないと損するお金の基礎知識」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ もらえる年金の額をねんきん定期便などで確認する
◆ 定年後の収入にも税金や社会保険料がかかる
◆ 定年後の家計の収支をシミュレーションしておく
◆ 老後の生活費が足りない場合は、支出を削減または年金を増やす手を考える
この本の中盤では、「定年後に後悔しない!賢い年金の受け取り方」および「定年前に知っておくべき退職金と失業保険のもらい方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 国民年金を満額に近づける方法を考える
◆ 年金の受給額をできるだけ増やす方法を考える
◆ 年金にも時効があることを知っておく
◆ 年金の繰り上げ受給、繰り下げ受給のメリット・デメリットを考える
◆ 退職金はもらい方によって税額が変わる
◆ 定年退職後、一定の条件を満たすと失業保険を受給できる
◆ 再就職で収入が減ると、給付金がもらえるケースがある
◆ 失業保険と年金を両方受け取れる方法がある
本書の後半では、「知らないと損する!老後の支出を抑える基本ワザ」および「老後に使えるお金をコツコツ増やすお助けワザ」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 高額療養費制度で1か月の医療費の自己負担には上限がある
◆ 公的医療保険は、葬儀・埋葬に関する給付金をもらえるサービスがある
◆ 介護が必要になったら、公的介護サービスを受けられる
◆ 高額介護サービス費の1カ月の自己負担には上限がある
◆ ふるさと納税は節税にはならない
◆ リスクを抑えた資産運用を行う
◆ 50代からでも資産運用は間に合う
◆ 資産運用では、NISAや iDeCo を利用して税金を抑える
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では、今日もハッピーな1日を!【3372日目】