「定年後は自由になるはずなのに、なぜか不安や孤独を感じる」― そんな人生後半のモヤモヤに対して、「もっと好きに、もっと上機嫌に生きていい」と背中を押してくれる一冊です。

本日紹介するのは、1960年静岡県生まれ、東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て、『声に出して読みたい日本語』で日本語ブームを巻き起こし、教育学者として数多くのベストセラーを世に送り出してきた明治大学文学部教授齋藤孝さんが書いたこちらの書籍です。

齋藤孝『定年後、上機嫌を愉しむ』(ポプラ新書)

 

この本は、人生後半戦を迎えた人が、定年後を不安や後悔ではなく、「上機嫌」に生きるための考え方と実践法をまとめた一冊です。

この本の冒頭で著者は、「60歳からは、自分の好きなことに誰にも遠慮しなくていい」と語っています。

本書は以下の8部構成から成っています。

1.定年後のシフトチェンジ

2.定年後の身体感覚

3.定年後の礼儀

4.定年後のコミュニケーション

5.定年後の会話~聞き方~

6.定年後の会話~広げ方~

7.定年後の読書

8.定年後の孤独と死生観

 

本書の前半では、定年後に必要な意識改革について解説されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 定年は終わりではなく新たな人生の始まり

◆ 他人の評価より自分の満足を重視する

◆ 好きなことを堂々と楽しむ姿勢が大切

◆ 身体を動かすことが心の元気につながる

◆ 年齢を重ねても好奇心を失わない

 

この本の中盤では、人間関係やコミュニケーションのあり方について語られています。主なポイントは次の通り。

◆ 定年後こそ礼儀が人間関係を豊かにする

◆ 話す力より聞く力が重要になる

◆ 相手への関心が会話を広げる

◆ 雑談力は人生後半の大きな財産

◆ 地域や趣味の仲間との交流が生きがいを生む

 

本書の後半では、読書、孤独、そして死生観について深く考察されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 読書は人生後半の最高の知的娯楽である

◆ 古典との出会いが人生を豊かにする

◆ 孤独は恐れるものではなく味わうもの

◆ 死を意識することで生が輝く

◆ 上機嫌に生きることが人生最大の成功である

 

本書を読んで特に印象に残ったのは、「上機嫌は才能ではなく技術である」という考え方です。

人生後半になると、健康、仕事、家族、人間関係など、さまざまな悩みや課題に直面します。しかし著者は、その状況を変えること以上に、自分の受け止め方や姿勢を変えることの大切さを説いています。

また、「好きなことに遠慮しない」というメッセージには大いに共感しました。会社員時代は組織や周囲への配慮が優先されますが、定年後は人生の主役を自分自身に戻す時間でもあります。

読書、学び、趣味、仲間との交流――。そうした小さな喜びを積み重ねながら、上機嫌に生きることこそが人生後半の醍醐味なのだと感じました。

定年を迎えた方はもちろん、これから人生後半を迎える50代の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、定年後キャリア、読書、学び直し、人生100年時代の生き方について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

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では、今日もハッピーな1日を!【4131日目】