「一個所にとどまらない魅力とは何か。」「なぜ生活の拠点を多箇所におくのか。」と問いかけて、実践者ふたりが対談形式にて語る本があります。
本日紹介するのは、1961年生まれ、毎日新聞社などを経て2003年に独立し、テクノロジーから政治、経済、社会、ライフスタイルにいたるまで幅広く取材・執筆している作家、ジャーナリストの佐々木俊尚さんと、1982年東京都出身、新卒から7年間勤めた出版社を辞めて世界一人旅へ、帰国後、その旅のことを綴った書籍で作家デビューした旅作家の小林希さんが書いた、こちらの書籍です。
佐々木俊尚・小林希『多拠点生活のススメ』(幻冬舎プラス)
この本は、東京、軽井沢、福井の3拠点生活を送る佐々木俊尚さんと、東京、瀬戸内海の島々、海外の3つで生活している旅作家・小林希さんの「場所に縛らてない暮らし」に焦点を当てた対談です。
本書は以下の13テーマに関する対談構成になっています。
1.人と会うための東京、自分と向き合うもう1拠点
2.多拠点生活をするきっかけは?
3.気に入った土地に拠点を「作る」のもアリ?!
4.多拠点生活のお金事情とは?
5.多拠点生活を続けると、持ち物がシンプルに
6.2拠点目にオススメのところは?
7.田舎暮らしでの仁義なき戦い
8.田舎に拠点を構えるコツは「徐々に」?!
9.何よりも貴重なのは人との出会い、つながり
10.大切なのは「弱い」つながり
11.多拠点生活は「弱いつながり」の宝庫
12.家族がいても多拠点生活はできるか?!
13.今後の多拠点生活はの展望は?
この本の冒頭で著者は、「お金はどうするのか、家族はどうするのか」などの多拠点生活の基本的な「なぜ? どうして?」から始まり、実際始めてみてこうだった。多拠点生活あるある、などを一緒に考えました、と述べています。
本書の対談前半で提示されている主なコンセプトおよびキーワードは以下の通りです。
◆ 月のうち1週間、4~5日福井、残りは東京という3拠点生活
◆ 人と会うのが東京、軽井沢では人と交流せず原稿を書く、本を読む
◆ 東京は人と会い仕事をする、海外は滞在してインプットとアウトプット
◆ 気に入った土地にゲストハウスやカフェなど拠点を作る
◆ 多拠点生活のお金では、生活コストを下げること
◆ 多拠点生活を続けると、持ち物がシンプルに
◆ 移動費が安いのも多拠点生活を続けるポイント
◆ 田舎に拠点を構えるコツは「徐々に」打ち溶けていく
この本の後半では、多拠点生活の魅力について語り合っています。主なポイントは以下の通り。
◆ 貴重なのは人との出会い、つながり
◆ 多様な人とつながると世界が広がる
◆ 自分の仕事の枠を広げるのは出会う人
◆ 大切なのは「弱いつながり」
◆ 日頃、接触のない人から新鮮な情報が入ってくる
◆ 多拠点生活は「弱いつながり」の宝庫
◆ 夫婦や家族でも距離が遠い方が長続きする
◆ 移動時代は仕事とプライベートを豊かに充実させる場所を複数持つ時代
あなたも本書を読んで、人生100年時代に自分らしく生きるライフスタイルとして、多拠点生活を考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3001日目】