「脳と体を連携させれば、やる気・性格・能力を変えずにやるべきことがすぐできる」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、作業療法士で、ユークロニア株式会社代表の菅原洋平さんが書いた、こちらの本です。
菅原洋平『すぐやる!「行動力」を高める “ 科学的な ” 方法』(文響社)
この本は、作業療法士として、リハビリテーションの医療現場で著者が実証済みの方法を、ビジネスに応用して提唱しています。
著者の菅原さんによれば、この本は次のような方に向いています。
◆ 「スマホ、ネットサーフィンなど、こんなに時間が経ってるの?」となりがちな人
◆ 「取りかかれればすぐに終わる」とわかっていることになかなか手がつけられない人
◆ 頑張らなきゃいけない日なのに、集中力が上がらない人
◆ 「どうせ私にはできませんから」と諦めている人
◆ すぐにできない自分を、つい責めてしまいがちな人
◆ 「今日も仕事、疲れたなあ。資格試験の勉強・・・明日からでいいか!」と先送りしがちな人
あなたもいくつか思い当たることがあるのではないでしょうか。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.「すぐやる人」に共通するたった1つの習慣とは?
2.「やるべきこと」にすぐ手をつけるコツ
3.「ひとつのこと」を終えたあと、「次」にスムーズに取りかかるには?
4.すぐやる集団、すぐやらない集団・・・「すぐやらない」は伝染する
5.「脳が勝手にやる気になる」言葉の使い方
6.「やればできる」という言葉でかえって「本気」が出せなくなっていた!
7.「すぐやるスイッチ」をすぐ入れる簡単な方法
8.行動力が劇的に上がる「触る力」活用法
9.「なんとなくいつもネガティブ」の原因は、「脳の慢性疲労」にありました
10.「すぐやる」だけで、毎日がぐんと自由で快適になる
本書の冒頭で著者は、まず「脳の準備運動」から始めよう、と呼び掛けます。「起床から4時間後に頭がスッキリと冴えているか」というのが、脳が「すぐやる」モードになっているかどうかをチェックする基本ということです。
著者の菅原洋一さんは、睡眠についても専門で、次の13万部を超えるベストセラーも書かれていて、大きな反響を呼びました。
菅原洋一『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)
つまり、「すぐやらない」原因は、「性格」や「やる気」ではなく、脳が「すぐやる」モードになっていないだけだ、と著者は言います。
本書で提唱しているのは、脳に入る情報を絞り込み、脳が自動的に、無意識的に「フィードフォワード」のシステムを起動しやすい状況をつくりましょう、ということです。
つまり、あなたがすべきことは、脳が「次の行動」を予測できるところまでは「前の行動」を途切れさせずに連続させる、ということです。
本書の後半では、他人の行動との関係、言語(すなわち「言葉」)の果たす役割、そして「触覚」の果たす役割について、詳しい説明がありますが、ぜひ本書をお読みください。
本書の最後では、脳の疲れ、とくに「脳の慢性疲労」について考察されています。
著者が強調しているのは、「すぐやる」状態に脳を保つために、日常の生活を限りなくルーチンにして、筋肉が脳に新しい情報を届けないで済むようにすることです。
あなたも本書を読んで、「行動力」を高める科学的な方法を学び、「すぐやる!」人生を歩みませんか。
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では、今日もハッピーな1日を