「日本の社会保障制度は申請主義のため、何もせずに自動的に公的なサービスが受けられるわけではありません。自分から手続きをすることが必要です。」と述べて、具体的に、困っている場面ごとに受けられるサービスや手続きについてわかりやすくまとめている本があります。
本日紹介するのは、特定社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーで、溝口労務サポートオフィス代表の溝口知実さんが書いた、こちらの書籍です。
溝口知実『すぐにもらえるお金と使えるサービス-困ったとくに役立つ!』(自由国民社)
この本は、新型コロナウイルスの影響で多くの方が困っている今だからこそ、社会保障を正しく理解して活用することが重要だというニーズに応えるための社会保障のガイドブックとして書かれた書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.生活と仕事をまもるサービス
2.生活が困窮したときのサービス
3.医療を受けるときのサービス
4.濃さ建てに役立つサービス
5.住まいに困っている人へのサービス
6.障害があったときのサービス
7.高齢者で介護が必要になったときのサービス
8.生活を支援する年金制度
この本の前半で著者は、生活と仕事をまもるサービス、困窮したときのサービスについて紹介・解説しています。主な社会保障やポイントは以下の通り。
◆ 過労死や精神障害、社会復帰に向けてのアフターケアにも役立つ労災保険
◆ ハローワークの活用と専門支援窓口
◆ 雇用保険の各種給付(基本手当・傷病手当・就業促進手当・教育訓練給付金など)
◆ 生活に困ったら「生活困窮者自立支援制度」を利用
◆ 法的トラブルには「法テラス」
◆ 生活保護の原則としくみ
本書の中盤では、医療・子育て・住まいに困った場合のサービスについて社会保障活用のポイントを詳述しています。主な項目は次の通りです。
◆ 健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療保険と医療費の自己負担割合
◆ 高額な医療費の自己負担額を軽くする「高額療養費制度」
◆ 長期間休んだ場合の「傷病手当金」
◆ 指定の難病で困った場合の「難病医療費助成制度」
◆ 出産一時金と健康保険出産手当金
◆ 育児・介護休業法の概要
◆ 児童手当制度と自立支援教育訓練給付金
◆ 子ども・子育て支援新制度(幼児教育の無償化など)
◆ 公営住宅制度と特定優良賃貸住宅(家賃補助)
◆ 生活困窮者住居確保給付金制度
◆ 住宅ローン減税制度、リフォーム減税制度
◆ 住宅取得等資金贈与の特例
この本の後半で著者は、障害があった場合、および高齢者で介護が必要になった場合のサービスについて紹介・説明をしています。主なサービスは以下の通りです。
◆ 身体障害者手帳、精神障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳
◆ 心身障害者医療費助成制度
◆ 自立支援医療(精神通院医療・更生医療・育成医療)と障害者総合支援法
◆ 障害基礎年金、障害厚生年金
◆ 40歳以上が加入する介護保険制度
◆ 65歳以上で介護・支援が必要となった場合に利用できる介護保険サービスのしくみ
◆ 訪問介護、通所介護、短期入所サービス、施設サービス、特定施設入居者生活保護
◆ 高額介護サービス費と高額介護合算療養費
◆ 補足給付や世帯分離について
本書の最後では生活を支援する年金制度について概要が解説されています。著者が整理しているポイントは次の通り。
◆ 年金の基本(国民年金・厚生年金)
◆ 老齢国民年金、老齢厚
◆ 生年金と繰り上げ・繰り下げ制度
◆ 在職老齢年金、遺族基礎年金、遺族厚生年金、未支給年金、年金生活者支援給付金
あなたも本書を読んで、仕事、住まい、医療、介護などにより生活費に困ったときに、すぐにもらえるお金や受けられるサービスとして社会保障の活用を考え申請できるように準備しておきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2516日目】