「人は誰もが、革新的な発想をして行動に移す “ イノベーター ” にならなくてはならないときがある」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、ケンブリッジ大学で工学を学び、IBM社に入社するとトップセールスマンとなり、マーケティング部門長や専務を歴任したのち、ソフトウェア会社各社のCEOとなったポール・ストーンさんが書いた、こちらの新刊書籍です。
ポール・ストーン『いつもの仕事と日常が5分で輝く すごいイノベーター70人のアイデア』(TAC出版)
この本は、「偉人を真似て動けば、自分は変えられる」という信念のもとで、これから生き残るための手法として、新たな一歩を踏み出したいあなたに贈る、イノベーターたちからのアドバイスです。
本書は以下の8部構成から成り、計70人のイノベーターの発想法が紹介されています。
1.プロセスの変え方に学ぶ
2.取り入れ方に学ぶ
3.支店の変え方に学ぶ
4.人とのかかわり方に学ぶ
5.伝え方に学ぶ
6.価値のつくり方に学ぶ
7.苦境の切り抜け方に学ぶ
8.高い志に学ぶ
この本の冒頭で著者は、「イノベーターのように考え、行動すればいい。だが、多くの人が、それを難しいと感じている。」と述べています。
人には、不要な危険を避け、以前にうまくいったことを繰り返し、快適な生活で満足するという、ごく自然な傾向があるからです。
本書はそのようなあなたに、その快適な場所を抜け出して新たな冒険に一歩踏み出せるような、インスピレーションやアドバイスを示すことを狙いにしている、と著者は言います。
この本で採り上げ、紹介されているイノベーターおよび、その発想法・行動の中で、私がとくに印象的だったものを以下に挙げておきます。
◆ レイ・クロック(マクドナルド創業者): イノベーションを始めるのに、年齢は関係ない
◆ ルイ・ブライユ(ブライユ点字を「開発): 顧客のニーズをしっかり把握しよう
◆ アレクサンダー・フレミング(抗生物質ペニシリンを発見): 予期せぬ出来事を歓迎しよう
◆ 本田宗一郎(本田技研工業の創業者): 失敗にめげてはいけない
◆ チャン・ルエミン(ハイアールグループCEO): 決まったもので満足してはいけない
◆ ジェフ・ベゾス(アマゾンの創設者、CEO): 顧客のニーズを予想しよう
◆ マドンナ(シンガー): 流行とは真似るものではなく、つくりだすものだ
◆ マイルス・デイヴィス(ジャズ トランペット奏者): すべての人を満足させることはできない
◆ スティーブ・ジョブズ(アップル創設者・元CEO): 目の前の成功に満足してはいけない
◆ 盛田昭夫(ソニーの創業者): 省くことでイノベーションを起こそう
◆ テッド・ホフ(マイクロプロセッサーの開発者): 顧客が求めることだけをしてはいけない
◆ モーツアルト(天才作曲家): 優れた才能があるなら、それを生かせるように努力しよう
◆ ベートーヴェン(作曲家): 困難をバネにして創造性を発揮しよう
◆ J・Kローリング(『ハリーポッター』シリーズの著者): いちばん暗いのは夜明け前である
◆ イーロン・マスク(テスラモーターズCEO): 物事は大きく考えよう
◆ ギュスターヴ・エッフェル(エッフェル塔を設計した建築家): 壮大なイノベーションであるほど、反対の声は大きくなる
◆ ムハマド・ユヌス(グラミン銀行創設者): ハードルを下げることでイノベーションを図ろう
◆ マリー・キュリー(ラジウムを発見した物理学者。化学者): 目的意識を高く持とう
◆ ジョン・F・ケネディ(第35代アメリカ大統領): 無謀な目標を投げかけてみよう
◆ ウォルト・ディズニー(ウォルト・ディズニー・カンパニー設立者): 大きなビジョンを持とう
この本では、ここに挙げた以外でも全部で70名のイノベーターから、200を超えるアイデアが紹介されているため、自分を変えて、これからの変化の激しい時代にいかに生き残るかというヒントが数多く得られます。
いつもの仕事と日常が5分で輝く、示唆に富んだ書として、心から推薦します。
あなたも本書を読んで、イノベーターから自分に必要なインスピレーションを見つけてみませんか。
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