「患者さんが必要な医療に容易にアクセスできる状況を守るため、また患者さんの日々の生活全体をよりよくするため、総合診療医の必要性は今後ますます大きくなる」と述べている本があります。
本日紹介するのは、北海道函館市の市中病院で働く総合診療科の医師である舛森 悠(Dr.マンデリン)さんが書いた、こちらの書籍です。
舛森 悠(Dr.マンデリン)『総合診療科の僕が患者さんから教わった70歳からの老いない生き方』(KADOKAWA)
この本は、患者さんたちとの日々の触れ合いで、著者が教わってきたたくさんのことの中から、「年齢を重ねても、健康に幸せによりよく生きるてめに役立つこと」を厳選して紹介している本です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.今日からできる健康習慣の基本の「キ」
2.老いない食材と食べ方、僕はコレを勧めます
3.何より老いを遠ざけるのは社会とのつながりです
4.医師・病院・薬とのいい距離感を提案します
この本の冒頭で著者は、「本書のタイトルには『70歳からの』とありますが、70歳未満の方にも、70歳を大幅に超えている方にも、お役立ていただける内容です。」と述べています。
本書の前半では、「今日からできる健康習慣の基本のキ」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 健康情報を鵜呑みにせず、「なぜ健康にいいのか」を考える
◆ 考えてもわからないときは、かかりつけ医や信頼できる医療従事者に相談する
◆ 人間の睡眠時間は加齢とともに短くなっていく、昼間支障がなければ問題ない
◆ 森林を歩くだけで心身がリラックスする、歩数は多ければいいわけではない
◆ 歯を守る習慣は重要、がんより怖い転倒(5年生存率は転倒・骨折の方が低い)
この本の中盤では、「老いない食材と食べ方、僕はコレを勧めます」および「何より老いを遠ざけるのは社会とのつながりです」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 青魚のEPAやDHAはサプリで摂取できない健康成分ダップリの超優秀食材
◆ ナッツには多様な健康効果がある
◆ ベジファーストだけでなく、よく噛んで食べる
◆ 1日4杯以内のコーヒーは幅広い健康効果
◆ オリーブオイルを使う地中海料理は日本人に合う健康食
◆ 動物性たんぱく質は鶏肉がいい
◆「食べたいものを食べる」ことは、大きな活力であり、生きる喜び
◆ 社会とのつながりで孤独を回避することは、健康に過ごすために重要
◆ 要介護を防ぐのは、運動よりも仲間とのおしゃべり
◆ 人と付き合い、外に出かける暮らしは、寿命を確実に伸ばす
◆ 90歳を過ぎれば、3人に2人は認知症だが、社会とのつながりを維持することは可能
◆ 楽しい外出機会がないと老化が進む
本書の後半では、「医師・病院・薬とのいい距離感を提案します」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 対策型がん検診はおすすめだが、年齢とともに卒業を検討してもOK
◆ どんな薬にも副作用はあり、多剤服用は本当に危険
◆ 年齢とともに来る理を卒業する患者さんもいる
◆ 体への負担が軽い痛み止めを適切なタイミングで服用する
この本の締めくくりとして著者は、「年齢に対抗する ”アンチエイジング” ではなく、幸せに老いる ”ウェルエイジング” こそが、人生100年時代を最期までご機嫌に生きていく最大のコツかも知れません。」と述べています。
あなたも本書を読んで、1万人以上の患者さんを診察してわかった「老い予防のリアル」を学び、「老いない生き方」を実践してみせんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3681日目】