「孫社長のスピードについていくために、私は孫社長を徹底的に研究しました。その結果、孫社長はPDCAにある工夫をして、それに忠実に仕事をしている、それは経験や能力に関係なく、誰でも真似できる、と気づきました。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、東京大学経済学部を卒業し、三菱地所を経てソフトバンクに入社して社長室長を務め、2006年独立後は、1年で使える英語をマスターする「One Year English プログラム」を運営する会社を設立し、注目を集めている三木雄信さんが書いた、こちらの書籍です。
三木雄信『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA-終わらない仕事がすっきり片づく超スピード仕事術』(ダイヤモンド社)
この本の冒頭で著者は、ソフトバンク孫社長の仕事には以下の特徴があることがわかった、と紹介しています。
◆ 「目標へのこだわり」が異常に強い
◆ 目標を達成するために「ありとあらゆる方法」を試している
◆ 「数字で厳格に」試した方法を検証している
◆ 「常にいい方法」がないかと探っている
つまり、PDCAに忠実に仕事をしている、ということです。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.超スピードで、残業なしで結果を出す方法
2.なぜ高速PDCAなら超スピードで仕事が片づくのか?
3.高速PDCAを動かす8ステップ
4.月間、週間でなはなく「毎日」の目標を設定する
5.一つひとつではなく、「同時にすべての手段」を試す
6.結果は「数字」で厳密に検証する
7.「いちばんいい方法」だけを磨き上げる
8.「人の力」を借りて、もっと速くなる
9.ソフトバンクの成長が止まらない秘密
著者が孫社長の仕事を研究して、対応するために身につけ、体系化したものが「高速PDCA」というメソッドですが、普通の人が仕事を滞らせ、結果が出ないのは、以下の6つの原因がある、と説明しています。
1.計画に完璧さを求める
2.一球入魂主義
3.期限の甘さ
4.数値で設定されていない曖昧なゴール
5.検証の中途半端さ
6.自前主義
これら6つの問題は、「高速PDCA」を使えばすべて解決できる、と本書では述べています。そして、次の孫社長による言葉を紹介しています。
「挑戦する者にのみ未来は拓かれる」
孫社長は多くの輝かしい成功の裏で、その数倍の失敗をしている、と著者は言います。
本書の前半では、ソフトバンクが大切にしていることとして、次の点を挙げています。
◆ 思いついた計画は、可能な限りすべて同時に実行する
◆ 1日ごとの目標を決め、結果を毎日チェックして改善する
◆ 目標も結果も、数字で管理する
つまり、ソフトバンクは、「結果で考える」から成功しやすいし、「毎日改善する」から成長が速くて、「数字を使う」から正確な行動ができるのです。
こうした3つのことを実行することで、以下のスキルが養われる、とこの本では説明しています。
◆ 自分で考える力
◆ 数字を使う力
◆ ムダがなくなる
◆ 髙いモチベーション
◆ 失敗を恐れない力
本書の中盤では、「高速PDCA」の流れとして、次の8つのステップを紹介しています。
1.大きな目標を立てる(週、月単位など)
2.小さな目標を立てる(1日が原則)
3.目標達成に有効な方法をリストアップ
4.期間を決めて、すべての方法を同時に試していく
5.毎日、目標と結果の違いを検証する
6.検証をもとに、毎日改善する
7.一番すぐれた方法を明らかにする
8.一番すぐれた方法を磨き上げる
このほかにも、この本の後半には、結果を出すためにソフトバンクが実践してきた様々なノウハウが記されていて参考になります。私が採り入れたいものを以下に紹介します。
◆ アイデアは実行の中から生み出す
◆ 「今日且つ方法」だけを考えて実行する
◆ 結果の記録が、目標値を最適化する
◆ 原因と結果を分析する多変量解析
◆ プロセスを見える化するT字勘定
◆ 「いちばんいい方法」だけをやる
◆ 人を動かすには目の前の問題を「見える化」
◆ ビジョンを語れば、思いがけない協力者が現れる
この本の最後で著者は、「ナンバーワン」が目標なら、誰でも成長できる、と述べています。
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では、今日もハッピーな1日を