書評ブログ

『その働き方、あと何年できますか?』

「労働生産性が低いのは、ぼくらにはもはや『やるべきこと』が残されていないからです。さらに言えば、やるべきことがなくなったのに相変わらず同じジャンルで頑張っているからです。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1977年生まれ、慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フィルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立、リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析して提言し、コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導、出版コンテンツへのコンサルティングを行い、延べ1000冊以上をプロデュースしているビジネス書作家、出版社経営、投資家小暮太一さんが書いた、こちらの書籍です。

 

小暮太一『その働き方、あと何年できますか?』(講談社+α新書)

 

 

この本は、「なぜぼくらが働き方に悩み続けるのか、そしてどこに活路があるのか」を明らかにしている書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.生産性が向上したらあなたの「給料」は上がるか?

2.ぼくらが目指してきた「正解」が消えた

3.なぜ、ぼくらは「仕事の目的」を失ってしまったのか?

4.なぜ、「熱意あふれる社員」の割合が5%なのか?

 

5.ぼくらの働き方は誰が決めるのか?

6.こんな時代だから、フロンティア・ニーズがある

7.やりがいなき時代に「自己生産性」を上げる

8.よいシナリオを持てば、今が変わる

 

 

この本の冒頭で著者は、「このまま企業が求める生産性を向上させれば、あなたの給料はあがるのでしょうか?」「働き方改革が達成できたら、あなたは自分の仕事にやりがいを持てるようになりますか?」と問いかけています。

 

 

本書の前半では、生産性が向上したらあなたの給料は上がるか?」およびぼくらが目指してきた正解が消えた」をテーマに著者の見解を解説しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 日本企業は「熱意ある社員」が5~6%で、世界132位と最下位レベル

◆「収入」が働く目的という若者が8割以上

◆ 必要なのは労働生産性ではなく、「自己生産性」

◆ 自己生産性を上げるには、①経済状態、②自己存在感、③回避能力の3つを上げ、選択権を持つこと

 

◆ 諸悪の根源は「就職せざるを得ない状況」

◆ 自ら稼げる現代でも大半の若者は企業に就職する

◆ 就職先を選ぶ基準は、「知名度」「安定性」「一生養ってくれるか」

◆ 頑張っても自己満足考えられない理由は「目的の消滅」

 

 

この本の中盤では、「なぜ、ぼくらは仕事の目的を失ってしまったのか?」「なぜ、熱意あふれる社員の割合が5%なのか?」およびぼくらの働き方は誰が決めるのか?」について考察しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 限界効用逓減の法則で「商品の意義」が低下し、利幅も低下

◆「やるべきこと」がやり尽くされて何をすべきかが誰にもわからない

◆ ケインズの週15時間労働の予言が的中する

◆ 仕事のある人生が当たり前でなくなる

 

◆ 日本企業はフルタイムで働かせるために仕事をつくる

◆ 何のためにやっているかわからない定例ミーティング

◆ テレワークで明確になった「働かないオジサン」

◆ やらなくていい仕事で自主的に長時間労働している不思議

 

◆「好きを仕事に」を許せない日本人の道徳観

◆「汗水たらして労働することが善」という価値観

◆ 異動や転勤に黙って従う囚人的な就業形態

◆ 給料は成果ではなく、来月も生きて働けるための必要経費

 

◆ 金額交渉が苦手な背景に「武士道」の影響

◆「お金は卑しいもの」という日本人の道徳観

◆ 仕事は苦しいことで、お金をもらって生活するために仕方なくやっている

◆ 人間はそもそも人の目を気にしてしまう生き物

◆ SNSで日本は壮大な田舎社会に

 

 

本書の後半では、「こんな時代だから、フロンティア・ニーズがある」「やりがいなき時代に自己生産性を上げる」およびよいシナリオを持てば、今が変わる」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 目的を感じられない仕事しか残されていない

◆ 無意識のうちに選ばされている「マジシャンズセレクト」

◆ 可もなく不可もない「真っ白な商品・真っ白なニーズ」しか語れない

◆ プロダクトアウトもマーケットインでもない「フロンティア・ニーズ」を

 

◆ 自分が嫉妬するものの中に「やりたいもの」がある

◆「よかれと思ってやっちまっている」から結果が出ない

◆ 選択の9割以上は無意識の決めつけによる

◆ 勝者のシナリオを思い描くと失敗も乗り越えられる

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「ぼくらはもっと自分の思いに忠実になったほうがいい。新しいやり方を身につける前に、そこにほんとうに向かいたいのか、人目を気にせず素直になったほうがいい。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、「目的を失った時代」のための新ルールを知り、会社に言われる「労働生産性」ではなく、「自己生産性」を上げる働き方をしてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2911日目】