書評ブログ

『新NISAという名の洗脳』

「2023年から急増した著名人の名を騙るSNS型投資詐欺で、最も名前を使われたのは、実は私だ。被害件数は2位のホリエモンの2倍以上だ。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1957年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現・JT)に入社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て、現在は経済アナリスト、獨協大学経済学部教授で、50年間集めてきたコレクションを展示するB宝館(埼玉県所沢市けやき台2-32-5)が話題の森永卓郎さんが書いた、こちらの書籍です。

 

森永卓郎『新NISAという名の洗脳』(PHP研究所)

 

この本は、新NISAを始めようと考えている人には投資に手を出さないように、そしてすでに手を出してしまった人には、1日も早い全面撤退をするようにアドバイスを送るために書いた本です。

 

本書は以下の4部構成から成っています。

1.否定される6つの投資神話

2.否定される6つのライフスタイル神話

3.豊かな老後を築くマネー戦略

4.豊かな老後を築くライフスタイル

 

この本の冒頭で著者は、「新NISA型投資詐欺にひっかからないように、投資をすることがいかに高リスクかを、本文で詳しく述べていこうと思う。」と述べています。

 

本書の前半では、「否定される6つの投資神話ついて以下のポイントを説明しています。

◆「年金の不足は投資で補う」はウソ

◆「分散投資でリスクは回避できる」はウソ

◆「長期積立投資で利回りは預金を上回る」はウソ

 

◆「国内よりも成長性の高い米国株に投資すべき」はウソ

◆「専門家に任せておけば投資はほったらかしでよい」はウソ

◆「株価が下がったときこそ投資のチャンス」はウソ

 

この本の中盤では、「否定される6つのライフスタイル神話について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆「大都市は魅力に溢れている」はウソ

◆「電気は電力会社から買えばよい」はウソ

◆「食料もカネで買えばよい」はウソ

 

◆「東京は安全で安心な街」はウソ

◆「働き続けて健康と生きがいの一石二鳥」はウソ

◆「都落ちなんてできない」はウソ

 

本書の後半では、「豊かな老後を築くマネー戦略」および「豊かな老後を築くライフスタイルついて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 収入増ではなく、生活コスト減

◆ 投資から手を引く

◆ 嫌な仕事をしない

 

◆ 太陽光パネルで電気代をタダにする

◆ 食料はできる限り自分で作る

◆ 最終目標は住民税非課税世帯

 

◆ 生きがいのためだけに生きる

◆ 教養を身につける

◆ Die With ZERO

 

◆ 教養とアートは、生前整理が不要

◆ オープンな人間関係を築く

◆ 何も持たずに生まれ、何も持たずに死んでいく

 

この本の締めくくりとして著者は、「一人ひとりが、思い切り好きなことをすることで、無数の『表現』が生まれる。その表現の一滴が、集まって創造性の海が生まれる。そのなかで、たまたま時代の風の偶然でスポットライトを浴びた個性がスターになっていくのだが、スポットライトが当たらなくても、それは不幸ではない。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、老後生活に入ったら、すべての忖度を捨て、自由な表現者の一人として、創造性の海の一滴になりませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3524日目】