「上手くいくことよりも、上手くいかないことのほうが圧倒的に多い、それが仕事というものなのです。だから、仕事の結果と修正力の高さが比例するのは、当然の帰結です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1961年生まれ、立命館大学経済学部卒業後、本田技研工業に入社、鈴鹿硬式野球部でプレーした後、マネージャー、監督を歴任、チームを都市対抗野球大会で日本一に導いて、現在は株式会社ヒューマンクエストを設立して日米双方で人材開発やリーダーシップ開発に取り組んでいる人材・組織開発コンサルタント、株式会社ヒューマンクエスト代表取締役社長、立命館大学経営学部客員教授の大西みつるさんが書いた、こちらの書籍です。
大西みつる『結果を出す人は「修正力」がすごい!:「1」が「10」になる働き方』(知的生きかた文庫)
この本は、著者自身の経験や企業研修で目にしてきた実例を豊富に取り上げながら「修正力を高めるコツ」を37個紹介している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.結果を出す人は「修正する」のが、上手い
2.この「小さな修正」が、「大きな成果」を生み出す
3.「楽しく働く人」が、お金も時間も手に入れる
4.「逆から考える」-失敗でさえ成果に変える法
5.「体調を修正する」と、さらにパフォーマンスが上がる
6.結果を出すリーダーは「チームをまとめない」
この本の冒頭で著者は、「想像してみてください。修正力があれば、『失敗』でさえ『成果』に変わる・・・・そう考えれば、もう何も恐れる必要はありません。」と述べています。
本書の前半では、「結果を出す人は修正するのが、上手い」および「小さな修正が、大きな成果を生み出す」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 修正力を発揮するコツは、①基本を見直す、②小さく変える、③できることをやる
◆ 完成度よりスピード最優先
◆ 3S:シンプル、集中、スピード
◆ PDCAより、CAP-Doサイクル
◆ 5S:整理、整頓、清掃、清潔、しつけ
◆ 結論・論拠・説明の順で
◆ 熱意を持って聴く、「話す力」より「聴く力」
◆「走りながら考えろ!」
◆ お客様目線で考えると、やるべきことが見えてくる
◆「5割主義」で企画・提案する
◆ 5ゲン主義:現場、現物、現実、原理、原則
◆「やり続ければできる」というマインドセット
この本の中盤では、「楽しく働く人が、お金も時間も手に入れる」および「逆から考える-失敗でさえ成果に変える法」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 自分のために働く、自主自立のスピリット
◆「強みを徹底的に伸ばす」べき
◆ フローの3条件:①挑戦的、②スキル・能力のすべてをぶつける、③どうしたらできるかを徹底的に考える
◆ 逆境で必要なのは、ユーモア
◆ 逆境力(レジリエンス):①未来志向、②心身の調整、③多様性、④つながり、⑤自尊心と共感性、⑥ユーモアセンスとコミュニケーション能力
◆「あきらめなければ、何とかなる」「負けるもんか!」
◆「失敗しない人」より、「失敗から学ぶ人」に
◆「ありたい姿」から「いまの姿」を修正する
◆ 小さな目標を何度もクリアすると、大きな成果になる
◆「やればできる」の自己効力感が成果につながる
◆ 目標を達成する「メンタルスキル」を磨く
◆「できること」を磨き続けると、やがて「強み」になる
本書の後半では、「体調を修正すると、さらにパフォーマンスが上がる」および「結果を出すリーダーはチームをまとめない」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆「体、感情、スピリット、スキル、ネットワーク」の5つを総合的に高める
◆ ここ一番では、「気合」より、「平常心」が大事
◆ 怒りも不安も「呼吸」で修正できる
◆「呼吸を制したものが、勝負を制する」
◆「ストレス」は味方にすると力になる
◆「クイック・リカバリー・プログラム」(身体・感情・スピリット)
◆ アクティブ・レスト(積極的休養)
◆ できる人は「自分の評価」にこだわる
◆ ペップトークを上手に使う
◆「ねぎらい・感謝・承認・激励・支援」を言葉にする
◆ OJTより、OCD(On the Chance Development)
◆ リーダーシップは、人の強みを認め、人の強みを活かすこと
あなたも本書を読んで、結果を出す人の「修正力」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3196日目】