「寿命の75%は、食事や運動、生活スタイルなどを含めた『習慣』で決まるのです。これらを見直していけば、老化のスピードを制御することは誰にでも十分可能だといえます。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1964年愛媛県生まれ、愛媛大学医学部卒業後に第二内科(循環器)に入局、公立学校共済組合近畿中央病院循環器内科(研修医)、米国Wake Forest大学・高血圧血管センター(リサーチフェロー)、愛媛大学大学院老年神経総合診療内科特任教授などを経て、愛媛大学大学院抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授、愛媛大学医学部附属病院 抗加齢・予防医療センター長の伊賀瀬道也さんが書いた、こちらの書籍です。
伊賀瀬道也『100歳まで生きるための習慣100選』(飛鳥新社)
この本は、「100歳まで元気に生きる」ために、メタボリックドミノの進行を止めるための「100の習慣」を紹介している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.100の習慣についての総論
2.食事
3.運動
4.生活習慣
5.脳/メンタル
6.医療
7.健康寿命100歳も夢ではない
この本の冒頭で著者は、「どの習慣を自分のものにすればいいのか、その基準になるのが、『笑いながら』あるいは『楽しみながら』行えるかどうかです。その習慣をして苦痛やつらさを感じるようでしたら、それはあなたに合っていないので、無理して実践する必要はありません。」と述べています。
また、医師が老化度を診断する時に、次の5つのポイントをチェックすると紹介しています。
1.血管年齢
2.脳・神経機能
3.ホルモンの分泌
4.骨年齢
5.筋肉量
本書の前半では、「100の習慣についての総論」および「食事」の習慣について、以下のポイントを解説しています。
◆ 100の習慣について、★5つの最優先とすべき「10の習慣」がある
◆ 食事では、満腹まで食べない、青魚(イワシ・サバ)を摂る
◆ 運動では、バランス力を鍛える、1日4000歩以上歩く
◆ 生活習慣では、補聴器をつけて会話する、歯磨きはていねいに
◆ 脳/メンタルでは、腸内環境を整える、堂々と若作りする
◆ 医療では、薬は5種類まで、嫌な医師とは付き合わない
◆ 少食でも1日3食
◆ スーパー調味料のヒハツとシナモンを使って毛細血管を強くする
◆ 大豆食品(納豆・豆腐・油あげ)でイソフラボンを摂る
◆ ミックスナッツ、ニンニク、卵を摂る
◆ 食物繊維(海藻、キャベツ、大根/ゴボウ、大豆)を摂って腸内環境を整える
◆ コゲ、加工肉、炭酸飲料、ファーストフードを控える
この本の中盤では、「運動」および「生活習慣」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ 筋力と骨密度の低下がフレイルにつながる
◆ 筋力と骨を鍛えて「バランス力」を維持する
◆ ふくらはぎ、大腿四頭筋、脊柱起立筋を鍛える
◆ 握力を鍛える
◆ 1日4000歩以上歩くなど有酸素運動をする
◆ 血管と自律神経は密接な関係にある
◆ 朝日を浴びると14~15時間後にメラトニンが分泌されて熟睡する
◆ 理想的な睡眠時間は7時間、眠る3時間前までに食べ終える
◆ 太陽の光を浴びると、セロトニン分泌&ビタミンD合成
◆「声を出す」習慣で呼吸筋を強化
◆「吐く時間」を長くする呼吸を
◆ 不要なモノを捨て、部屋をきれいに保つ
◆ よく笑う(ストレスが減り、セロトニンが分泌)
◆ 死ぬまで動いて働く
◆ 運転免許を返納しない
本書の後半では、「脳/メンタル」および「医療」の習慣について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 本を読む、音読する
◆ 考える趣味を持つ
◆ 昔のことを思い出してみる
◆ よく噛んで食べる(歯根膜の下の血管に圧が加わって脳に血液を送る)
◆ いま生きていることに感謝する
◆ 抗加齢ドックで、老化の進行具合を知る
◆ 脳ドックを受ける
◆ 歯の定期健診を受ける
◆ 70歳以上は手術をしない
◆ 緩和ケアで痛みを軽減
この本の締めくくりとして著者は、「近年の抗加齢医学の進歩により、『老化は加齢とともに起きるものでしょうがない』という考え方から、『老化は病気であり予防(コントロール)が可能である』という考え方に大きく変わってきました。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「100歳まで生きるための習慣100」を学び、自分に合った習慣から実践して健康寿命を延ばしていきませんか。
2023年2月11日にYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第267回】100歳まで生きるための習慣100選にて紹介しています。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【3007日目】