「小腸の調子が整っていない日本人が増えています。そして、小腸がよくないと、なんと!狭心症や心筋梗塞にかかるリスクが高まることがわかってきました。」と述べて、「小腸の健康を保つ」ことの大切さを説いている本があります。
本日紹介するのは、自治医科大学大学院医学研究科を修了し、日本消化器学会専門医で医学博士、江田クリニック院長の江田証さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
江田証『小腸を強くすれば病気にならない 今、日本人に忍び寄る「SIBO」(小腸内細菌増殖症)から身を守れ!』(インプレス)
この本は、国内外から数多くの患者が来院する消化器内科医の著者が書いた、日本初の「小腸本」です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.日本人の小腸が危ない!
2.さまざまなお腹のトラブルは、「小腸」で生じていた!
3.日本人の「小腸内細菌」が爆発的に増えている!
4.SIBOになると、さまざまな症状が現れる!
5.なぜ、SIBOになってしまうのか!?
6.SIBOの検査と予防法
7.SIBOにならないための食事法
8.SIBOを治療する7つのステップ
9.目には見えないガスを「診る」ことで病気を診る
この本の冒頭で著者は、現代人の小腸を襲っている危機、それは「SIBO」という病気だ、と指摘しています。
「SIBO」とは別名、「小腸内細菌増殖症 : Small Intestinal Bacterial Overgrowth」と言い、小腸の中で腸内細菌が爆発的に増えてしまう病気のことです。
腸の中に生息する腸内細菌が、健康や病気に深くかかわっていることは一般に知られていますが、SIBOは大腸にあるべきバクテリアが小腸に入り込み、停滞してしまい、本来の居場所である台帳に移動しないときに起こります。
SIBOにかかると、増えすぎたバクテリアによって大量のガスが小腸で発生し、すぐにお腹がパンパンに張ってしまいます。
最近の論文で、「過敏性腸症候群と考えられてきた患者の85%は、SIBOだった」という衝撃的な報告もあるそうです。
この後本書では、日本人でSIBOが増えている現状や、SIBOになると起こる症状を説明しています。
さらに、SIBOを引き起こす10の原因を以下のように整理して提示しています。
1.小腸の消化管運動の障害
2.大きなストレスや間食などの生活習慣が、小腸の動きを悪くする
3.抗生物質の乱用
4.胃薬による胃酸過多
5.免疫力の低下
6.炭水化物の消化不良、食べすぎ
7.重金属が体に蓄積
8.急性胃腸炎などのあとに発生する
9.大腸のバウヒン弁に障害がある
10.胆のう除去など機能的な問題
これらの原因の中で、とくに生活習慣に関わる部分、例えばストレスや間食、免疫力低下、食べすぎによる消化不良などが、最近の日本人に多く見られる特徴でしょう。
続けて、この本ではSIBOの検査や予防法、SIBOならない食事法について、具体的な解説が記されています。詳細についてはぜひ、本書を直接手に取ってお読みください。
最後では、「SIBOを治療する7つのステップ」が紹介されています。専門的な解説も含めて詳しく述べられていますが、7つの項目だけ以下に記しておきます。
1.「SIBO食」を実行する
2.SIBOマッサージ
3.抗生物質を使う
4.腸管の運動促進剤を使う
5.小腸の中の細菌を飢えさせる~エレメンタルダイエット
6.天然由来の抗菌作用のある成分をとる
7.再発を防ぐ
まとめとして、SIBOの治療には、次の「4つのR」が必要だ、と著者は結論を述べています。
◆ Remove (除去): 過剰に増えすぎた細菌を減らす
◆ Restore (復元): 低下してしまった小腸機能を回復する
◆ Replenish (補充): 小腸の細菌数を減らし悪玉菌を減らしたあとに、プロバイオティクス(善玉菌)をとる
◆ Recurrence prevention (再発予防): 良い腸の状態を維持し、再発を予防する
あなたも本書を読んで、小腸を整えて健やかな毎日を過ごしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を