「質問は人生を豊かに変えます。そして、その人にとって最良の答えを得ることができます。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、質問家で、しつもん経営研究所代表の松田充弘さんが書いた、こちらの書籍です。
松田充弘『しつもん仕事術』(日経BP社)
この本は、「教えられたことは身につかない」という著者の信念のもとに、質問することによって「気づき」を与えること、「自ら気づく」手助けをすることを提唱した書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.さあ、しつもんの旅へ
2.しつもんパワーを10倍にする6つのマインド
3.部下がやる気になる「魔法の質問」
4.仕事力が劇的にアップする「7つの法則」
5.実践したその日から、ビジネスが変わる!「魔法の質問マンダラチャート」活用法
本書の冒頭で著者は、次のガリレオ・ガリレイの言葉を紹介しています。
「人にものを教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ。」
これが著者の松田さんの信念でもあり、「質問の本質は気づきを得ること、それに尽きる」と述べています。
そして本書では、「質問にまつわる名言集」を掲載しています。以下の名言です。
◆ 「あなたは何によって憶えられたいか?」(ピーター・F・ドラッカー)
◆ 「君、どない思うんや?」(松下幸之助)
◆ 「正しい答えよりも、正しい質問を見つけることを重視しなさい」(カルロス・ゴーン)
◆ 「学問とはまさに字のごとく、問うて学ぶこと。問答すると知恵が出てくる。」(竹田和平)
◆ 「賢明な人は、正しい答えを与えるのではなく、正しい質問を投げかける」(レヴィー・ストロース)
本書では一貫して、自ら気づくような「いい質問」を考え、投げかけることを繰り返しています。
そして本書の中盤にて、具体的に、部下がやる気になる「魔法の質問」として、以下の6つを紹介しています。
1.「今、何がうまくいっている?」
2.「終わったとき、どんな状態になっていたら最高?」
3.「どのようにしたらうまくいくと思う?」
4.「自分たちの共通点は何だろう?」
5.「何の制限もないとしたら、どんなアイデアがある?」
6.「うまくいきそう?」、「今の大変度は何%ぐらい?」、「どんなサポートが欲しい?」
そして本書の後半では、仕事力が劇的にアップする「7つの法則」が以下のように紹介されていて参考になります。
1.ご縁の法則
2.ゴリヤクの法則
3.わかちあいの法則
4.おすそわけの法則
5.ありがとうの法則
6.引き寄せの法則
7.宇宙の法則
これらの法則は、聞いたことのあるものもあるかも知れませんが、ここでは敢えて詳しい解説はしません。興味ある方はぜひ、本書をお読みください。
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では、今日もハッピーな1日を