書評ブログ

『新NISAはこの9本から選びなさい』

「いい投資信託を選べば、誰でもお金を増やせる!」「しくみを作って、長期間、コツコツ愚直に積立投資を続けよう」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1963年生まれ、明治大学卒業後、株式会社クレディセゾンに入社、セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリアを中心に資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者を務め、その後、セゾン投信株式会社を設立、同社代表取締役会長CEOを歴任し、退任後の2023年9月になかのアセットマネジメントを設立、同社代表取締役社長中野晴啓さんが書いた、こちらの書籍です。

 

中野晴啓『新NISAはこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)

 

この本は、これから「新NISA」のつみたて投資枠を活用して資産形成を始めるにあたって、どういう観点から投資信託を選べば良いのかという基準を示し、著者がベストと考える基準に沿って選んだ投資信託候補を紹介・解説している書です。

 

本書は以下の5部構成から成っています。

1.どうしたら「お金に困らない人生」を手に入れられるのか

2.おトクな制度の中で新NISAが最強の理由

3.新NISAを始める前に知っておきたい「投資信託」の「裏知識」

4.誰も教えてくれなかった! 本当にいい投資信託を選ぶ時に大事なこと

5.投資信託、新NISAについて本当に知りたいこと

 

この本の冒頭で著者は、「日本の投資信託には、個人の資産形成に貢献できる商品が少ない」「つみたてNISA、新NISAで購入していい投資信託は、ズバリ9本」と述べています。

 

本書の前半では、どうしたらお金に困らない人生を手に入れられるのかついて、以下のポイントを説明しています。

◆ 世界の株式に分散投資した場合、期待リターンは6%前後ある

◆ どんな世代でもずっと投資を続けた方が安心できる

◆ インフレに打ち勝つために「投資」をしていた方が安心

◆ 長期投資をすることで、生活が豊かになる

◆ 世界の人口が増えて経済が成長する限り、長期投資は負けない

 

この本の中盤では、おトクな制度の中で新NISAが最強の理由および新NISAを始める前に知っておきたい投資信託の裏知識について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 新NISAは、非課税期間の無期限化、非課税枠の再利用可能

◆ 成長投資枠では、金融機関が勧める商品ではなく自分で選んだ商品で長期投資

◆ 長期投資の王道は「長期、積立、分散」投資

◆ 長期投資をするならば、運用管理費用率の差が成績に直結する

 

本書の後半では、誰も教えてくれなかった! 本当にいい投資信託を選ぶ時に大事なことおよび投資信託、新NISAについて本当に知りたいことについて考察しています。主なポイントは以下の通り。

◆ 全世界へ投資するなら、為替ヘッジは不要

◆ 投資信託の選択基準は、①国際分散、②国内資産比率1/3以下、③日本株が入っている、④為替ヘッジなし、⑤純資産総額100億円以上、⑥ターゲットイヤーファンドでない

◆ 投資信託はいずれか1本を購入すれば十分

◆ 75歳の時点で公的年金を受け取りつつ金融資産が4000万円あれば、残りの人生は楽勝

◆ 新NISAの生涯投資枠1800万円を使い切るのが最優先の投資法

 

この本の締めくくりとして著者は、「毎月積立投資こそが長期資産形成に最適な行動」「相場が安い時こそ積立投資は継続すべき」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、新NISAを活用して、一生お金に困らない資産形成をしていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3305日目】