「すべての人が、環境の変化を受け入れなければならない状況がやってきた。」「すべてのビジネスにおいて、刻々と変わる状況に応じて、すぐに最善手を打たなければ生き残れない時代になった。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、1972年福岡県生まれ、元ライブドア代表取締役CEO、現在はSNS media&consulting株式会社ファウンダーで実業家の堀江貴文さんが書いた、こちらの書籍です。
堀江貴文『死なないように稼ぐ。:生き残るビジネスと人材』(ポプラ新書)
この本は、著者が「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」のプロジェクトとして手掛けている和牛ブランディング「WAGYUMAFIA」およびエンタメおしゃれパン屋「小麦の奴隷」の事例をもとに、今から稼ぐビジネス論、コロナショックに負けない生き方を指南している書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.はじめに 死なないように稼ぐ。そして、いつまでも楽しく稼ぐ。
2.稼ぐための仮説と検証
3.変化できる者だけが生き残る
4.「世界観」と「体験」で稼ぐ
5.生き残るための起業、挑戦、リスタート
6.「働き方改革」ではなく「生き方改革」
7.批判に負けないで
8.おわりに 生きていくために、誰かとつながっていてほしい
この本の冒頭で著者は、「今しなければならないのは、『働き方改革』ではなく『生き方改革』なのだ。」と述べています。どう生きたいか、何に集中するか、何を楽しみたいか、こう考えてビジネスの最適化を行う、ということです。
そして「死なないように稼ぐ」ことを持続させれば、「いつまでも楽しく稼ぐ」ことができるはずだ、と著者は言います。
本書の前半では、稼ぐための仮説と検証、および変化できる者だけが生き残れることを、北海道大樹町のエンタメおしゃれパン屋「小麦の奴隷」をプロデュースしたプロジェクト体験と、著者のグループが事業展開している「WAGYUMAFIA」のコロナ対策を事例として解説しています。ポイントは以下の通り。
◆ 種類の多さと「焼きたて」でコンビニに勝てる
◆ パンは毎日食べるし、朝食でも昼食でも食べる
◆ 冷凍生地で効率化することで、味を保ちながらハードワークをカットできる
◆ 異業種や素人がパン屋に参入できる
◆ スピード感、アイデア、実行力が大事
◆ 現実に合わせて早めに変化すればチャンスは来る
◆ 外食産業はちょっとしたアイデアで激変する
◆「WAGYUMAFIA」はコロナ対策で1店舗に集約し休日をなくし営業時間を延ばした
◆ テレビこそサブスクに向いている
◆ ユーザーの時間をどう奪うかという「可処分時間」の考え方がビジネスでは大事
この本の中盤では、「世界観」と「体験」で稼ぐ繁盛する飲食店、および生き残るための起業、挑戦、リスタートについて考察しています。私が共感するポイントは次の通りです。
◆「フェアトレード」やインスタグラムへ投稿したくなる「体験」が競争力になる
◆ ひとりのスター・シェフに依存しない体制をつくる
◆ スタッフの「スター化」を仕組化する
◆ 単価を高くして「価値」を認知させる
◆ 地域のハブを作って「町の再生」を
◆ できることは「セルフ」をやってもらう
◆ スキルを追求しないことで「いい人材」が確保できる
◆「一蘭」の凄いところは接客リスクがない「オートメーション化」
◆「今」が大切
◆「行動力」が価値になる時代
◆ 今後のキャリアを考えるキーワードは「情報の民主化」
◆ 起業は4原則(利益率が高い、在庫を持たない、定期的な一定収入、小資本で始める)を守れば、実は簡単
◆ やり方を変えながらしつこく続ける
本書の後半では、「働き方改革ではなく生き方改革」であること、および「批判に負けない」ことについて述べています。ポイントは以下の通り。
◆ テレワークで働き方改革が加速
◆ コミュ力が高い人が稼げる時代
◆ 健康だとポジティブに、不健康だとネガティブになる
◆「時間の節約」と「リセールバリューがあるもの」にお金を使う
◆ 恨みではなく「是々非々」で批判する
◆「科学的に正しいこと」を理解してもらう
◆ シェフは世界で勝負するべき
◆ 生きていくために誰かとつながる
あなたも本書を読んで、変化の激しい「VUCAの時代」に生き残るビジネスと人材について学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2520日目】