「シェアリングエコノミーが社会、ビジネス、雇用のすべてを変える」と指摘している本があります。
本日紹介するのは、ニューヨーク大学スターン・スクール教授で、シェアリングエコノミーの第一人者であるアルン・スンドララジャンさんが書いた、こちらの新刊書籍です。
アルン・スンドララジャン『シェアリングエコノミー』(日経BP社)
この本は、デジタル技術の革新によって、家を借りる、送迎してもらう、車を借りる、食事をともにする、金を貸す、家事の手伝いを頼む、といったP2P(個人対個人)の金銭を伴う取引のマッチングが可能になった「シェアリングエコノミー」の歴史と将来を分析・予測した書です。
本書によれば、商業価値の源泉が、今までの企業からデジタル市場で活躍する一般大衆(クラウド)の起業家へ移ってきている、ということです。
したがって、この本のテーマには、「クラウドベース資本主義」が掲げられています。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.シェアリングエコノミーとは何か
2.シェアリングエコノミーの登場-デジタルと経済社会、ひたつの基盤
3.プラットフォームが示す新たな経済構造
4.ブロックチェーン経済-大衆による市場運営
5.クラウドベース資本主義の経済的影響
6.規制と消費者保護はどう変わるか
7.これからの働き方-課題と論点
8.これからの働き方-必要な対策
9.おわりに-シェアリングエコノミーはどこへ向かうのか
本書の冒頭では、エアビーアンドビー、ウーバー、リフトのほか、ハロー・アルフレッドやラックス、ポストメイツ、シップ、ワシオ、ワッグ、マンチェリーといったオンデマンド労働の事例が紹介されています。
この本では、アメリカやヨーロッパで拡がりつつある「シェアリングエコノミー」の事例を豊富に紹介すると同時に、それらがデジタルテクノロジーによって可能になった背景や、今後の展望について分析しています。
これまでの宿泊、交通、フリーランス労働といった分野で先行して始まったクラウドベース資本主義が、今後は商用不動産、保健医療、エネルギー供給にも近い将来、その波が広がっていく、と著者はいいます。
今後10年の間には、物体のデジタル化によって、自動運転の一大市場がアメリカ、西ヨーロッパ、一部アジア地域で誕生し、業界地図が大きく塗り替わる、と本書では予測しています。
現在の主要メーカーは力を失い、ウーバー、リフトなどのプラットフォームを持つ会社に加え、アップル、グーグル、アマゾンが市場支配力を獲得する、と述べています。
さらに都市インフラもクラウドベースの協力関係モデルにより一変するだろうと、著者は言います。
あなたも本書を読んで、「第四の産業革命」とも言われる「シェアリングエコノミー」の本質とインパクトを学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を