「日本のシニアは、単なる高齢者ではなく、人生の上級者として世の中にもっといい影響を与えられるはずなのに、“ シニア ” という言葉のニュアンスがそれを阻んでいるのではないか」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、三菱自動車工業、AIG、GM などを経て、ユーダイモニアマネジメント株式会社を設立し、人材育成、組織づくり、エグゼクティブ・コーチングなどに従事している小屋一雄さんが書いた、こちらの書籍です。
小屋一雄『シニアの品格』(小学館)
この本は、定年を間近かに控えた59歳の会社人間の東条進一が、東都インダストリー・ニューヨーク支店長の時に、工場内のセクハラ事件の全責任を取らされて、本社人事部長補佐・育成担当に降格されたことから始まるストーリーです。
降格と配属になった人事部での扱いにメンタルをやられかかった東条が、地元テニススクールで一緒になった88歳の奥野老人に「よろず相談」を持ちかけて、対話する内容がストーリーとして書かれています。
本書は以下の12部構成から成っています。
1.邂后
2.傾聴
3.時間
4.強み
5.仕事
6.成長
7.自由
8.役割
9.仲間
10.約束
11.品格
12.未来
この本のストーリーは、59歳の会社人間で、降格という挫折を経験した東条と、『古井戸よろず相談所』を運営する88歳の奥野老人との対話を中心とするものです。
何回もの対話を通して、主人公の東条は、次のようなことを奥野老人から学んだ、と述べています。
◆ 聞いてもらうだけで人生が変わることはある
◆ 自分の限界を受け入れる勇気にも大きな価値がある
◆ 弱みは強みの裏返し、さらけ出せば、信頼関係ができる
◆ やり残した仕事(アンフィニッシュト・ビジネス)をやり切る
◆ 感謝して恩返しをしていると、毎日が楽しくなる
◆ 使命など語らなくていい、自由ほど素晴らしいものはない
◆ 生き続けることを続けること
◆ 「品格」があるとすれば、自分から関心が離れていくこと
あなたはも本書を読んで、「シニアの品」とは何か、という問いを一緒に考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を