書評ブログ

『専業主婦は2億円損をする』

「なぜ、専業主婦にはお金がないのか?それは、2億円をドブに捨てているからです。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、2002年に国際金融小説『マネーロンダリング』でデビューし、多くのベストセラーを出している作家橘 玲さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

橘 玲『専業主婦は2億円損をする』(マガジンハウス)

 

 

この本は、以下のように「専業主婦にはなにひとついいことがない」ということに対して、なんでそんなことになるのかを解説している書です。

 

 

◆ 専業主婦はお金がない

 

◆ 専業主婦は自由がない

 

◆ 専業主婦は自己実現できない

 

◆ 専業主婦はカッコ悪い

 

◆ 専業主婦になりたい女子は賢い男子に選ばれない

 

 

◆ 専業主婦には「愛」がない

 

◆ 専業主婦の子育ては報われない

 

◆ 専業主婦は幸福になれない

 

◆ 専業主婦は最貧困のリスクが高い

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.専業主婦は2億円をドブに捨てている

 

2.専業主婦はカッコ悪い

 

3.幸福とは好きなように生きること

 

4.賢い女子は「好き」な仕事を見つける

 

 

5.専業主婦になりたい女子は賢い男子に選ばれない

 

6.専業主婦が「愛」を失うとき

 

7.賢い女子はニューリッチを目指す

 

8.母子家庭というリスク

 

 

 

この本の冒頭で著者は、先進国のなかで、日本の女性だけははたらき方がちがっている、と指摘しています。先進国では、「専業主婦」は絶滅危惧種なのです。

 

 

世界経済フォーラムでは「ジェンダーギャップ指数」で世界各国の男女格差を比較していますが、上位には北欧の国々が並ぶ一方、日本は144カ国中111位という情けない順位です。

 

 

日本世界でもっとも豊かな国のひとつなのに経済分野のジェンダーギャップ指数が低いのは、男性と女性の賃金に大きな差があるからだ、と著者は言います。

 

 

その原因は、正規(正社員)と非正規(契約社員やパート)の給与格差です。日本では女性が非正規の仕事に就くことが多いため、結果として男女の賃金格差が大きくなってしまうのです。

 

 

 

次に本書では、「幸福」の定義として、以下の4つの「幸福な人生」を紹介しています。

 

 

◆ 好きなひとと愛し合い、そのひとと家庭をつくる

 

◆ 独身なら、好きな家族や友達に囲まれて暮らす

 

◆ 好きな仕事をして、みんなから感謝されたり、ほめられたりする

 

◆ 好きな洋服を着て、好きなものを食べ、人生を楽しむ

 

 

これら4つに共通するのは、「好き」という言葉で、これを「自己決定権」と言います。

 

 

専業主婦生活のすべてを夫に依存しています。幸福とは自由(自己決定権)のことであり、そのためには経済的に独立していなければならない、と著者は述べています。

 

 

 

この本では、幸福な人生の土台には、3つの「資本」があり、それは、①金融資本(お金)、②人的資本(はたらくちから)、③社会資本(絆)の3つです。

 

 

そしてその3つの資本をどう組み合わせるかで、人生には次の8つのパターンがあると著者は説明しています。

 

 

1.プア充: 絆(愛情と友情)のみ

 

2.ソロ充: 仕事は充実して自己実現

 

3.裕福な引きこもり: お金はあるが、はたらいてもいないし友達もいない

 

4.リア充: 仕事をバリバリしていて、友達も多い(お金はない)

 

 

5.ソロリッチ: 友達・恋人がないまま、お金と仕事は成功

 

6.幸福な専業主婦: はたらいていないけど、お金はあるし友達も多い

 

7.貧困: 金融資本、人的資本、社会資本のすべてを失った状態

 

8.超充: 金融資本、人的資本、社会資本のすべてを持っている状態

 

 

こうした中で、安定した人生を送りたいのなら、超充は無理としても、「幸福の資本」を3つのうち2つ持つようにする必要があると、著者は解説しています。

 

 

1つしか持っていないと、何かのはずみでそれを失った途端に、「貧困」に陥ることになってしまうからです。

 

 

また、この3つの「資本」の中で、「人的資本がもっとも大切」と指摘しています。

 

 

 

続いてこの本では、仕事の種類は次の3つしかない、と説明しています。

 

 

1.クリエイター

 

2.スペシャリスト

 

3.マックジョブ(バックオフィス)

 

 

この中で、上の2つを合わせて、「クリエイティブクラス」と言います。この2つの違いは、「拡張性」があるかどうか。

 

 

マックジョブマニュアル化された拡張性のない仕事で、達成感はないが責任もありません。

 

 

スペシャリストは、クリエイティブクラスのなかで拡張不可能な仕事に従事し、大きな責任を担うかわりに平均して高い収入を期待できる

 

 

クリエイターは、クリエイティブクラスのなかで拡張可能な仕事に挑戦する人たちで、いちど大当たりすれば信じられないような富を手にすることができるが、ほとんどは名前を知られないまま消えていきます。

 

 

著者の橘さんは、「好き」と「できる」を一致させていくことを勧めていて、キャリアアップというのは、「好き」の中から「できる」を絞り込んでいくことだ、と述べています。

 

 

 

本書の後半では、結婚の利点と独身の利点専業主婦のリスクを解説しています。

 

 

また、「子育ての外注」や、女性が活躍できる会社に入る会社ではたらかないフリーエージェント戦略を紹介しています。

 

 

とくに、フリーエージェント戦略は、会社の仕事で悩んでいる人の以下の3つの理由すべて解決できる唯一の戦略だ、としています。

 

 

◆ 人間関係のトラブル

 

◆ 忙しくて時間がない

 

◆ 仕事に必要なスキルがない

 

 

 

結論として著者の橘さんは、共働きフリーエージェントでニューリッチを目指そう、と提唱しています。

 

 

クリエイタースペシャリストの仕事は定年がなく好きな仕事を通じてずっと社会にかかわっているほうがカッコいい、と述べています。

 

 

今では、アーリーリタイアメント(早期退職)ではなく、「生涯現役」が理想の生き方になりました。

 

 

そして、人生100年時代には、「生涯共働き」が最強の人生だと、本書では述べています。「生涯現役」なら老後問題そのものがなくなってしまうし、「生涯共働き」を超える最強の人生設計はない、と著者は断言しています。

 

 

この結論は、私もまったく同感で、私の新刊著書『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)でも、生涯現役のための「トリプル・キャリア」という人生設計ファミリーカンパニーでの雇わない・雇われない働き方を提唱しています。

 

 

 

あなたも本書を読んで、「生涯共働き」の人生設計を目指してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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