日本初の「たった1冊で誰とでもうまく付き合える」と提唱する「世代論の教科書」が出版されました。
本日紹介するのは、博報堂出身の世代が違うふたりの広告マンが書いた、こちらの新刊書です。
阪本節郎・原田曜平『日本初!たった1冊で誰とでもうまく付き合える世代論の教科書』(東洋経済新報社)
この本は冒頭に、綴じ込みで「全世代のエッセンス」を掲載しています。「世の中のおもな動き・出来事」の年表を示した上で、それぞれの世代の時代背景や特徴が記されています。
世代の区分については、様々な説や分類法が提唱されていますが、本書で紹介されている下記の分類は理にかなっており、説得力があります。
1.団塊世代(1947~1951年生)・60代後半
2.ポパイ・JJ世代(1952~1960年生)・50代半ば~60代前半
3.新人類世代(1961~1965年生)・50歳~50代半ば
4.バブル世代(1966~1970年生)・40代半ば~40代後半
5.団塊ジュニア世代(1971~1982年生)・30代前半~40代半ば
6.さとり世代(1983~1994年生)・20代前半~30代前半
これらの世代分類の中で、何と言っても戦後の日本社会は「団塊世代」がひとつの節目です。「団塊世代」の時代は、戦後日本史の中で、大きな変わり目であり、「戦争の呪縛」からの解放でありました。
しかし、「思想の呪縛」からは自由になれなかったのが、「団塊世代」です。「思想の呪縛」から解放されたのが、本書によれば「新人類世代」です。
その後の「バブル崩壊」は、すなわち「享楽の崩壊」であり、バブル崩壊の負債を背負った世代のトップバッターが「団塊ジュニア世代」です。
そして、「さとり世代」を中心に、今の若者の間で、「従来型消費の崩壊」が起こっていて、消費行動について「個」が確立してきた、と言えるのかも知れません。
以上のように、世代を追ってみると、「全体から個へ」という、大きな流れが見えてきます。そしてもうひとつ、「女性の解放」、「女性の自立」も大きな流れとなっています。
そして家族の関係では、「核家族」から「ネットワーク家族」へという、新たな変化も起こっています。今や大多数が「近居」志向になっている、とも言われています。
こうして見てくると、世代ごとに大きな流れと特徴がある、ことが理解できます。あなたもぜひ本書を読んで、世代論を理解するとともに、ビジネスのターゲット絞り込みに大いに役立ててもらいたい、と思います。
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では、今日もハッピーな1日を!