書評ブログ

『会社を辞めたいと思った時に読む セカンドキャリアの見つけ方』

「あなたが『会社を辞めたい』と思っているのなら、それはチャンスです。現状に違和感を持ち、より自分に合った仕事・働き方を実現しようというエネルギーが沸き上がってきている証拠だからです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1961年生まれ一橋大学社会学部卒業後、日産自動車に入社、人事畑を25年間歩み続け、その後関連会社へ転籍、さらに独立して、現在はライフデザイン・アドバイザー(ビューティフル・エイジング協会認定)、電気通信大学特任講師、行政書士、人事総務インディペンデント・コントラクター、リスタートサポート木村勝事務所代表木村勝さんが書いた、こちらの書籍です。

 

木村勝『会社を辞めたいと思った時に読む セカンドキャリアの見つけ方』(ビジネス教育出版社)

 

この本は、「会社を辞めたい」という誰もが一度は考えるサラリーマンの永遠の課題にいかに対処し、そしてその思いをいかにしてこれからのセカンドキャリアにつなげていくかという観点で解説を進めている書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.あなただけじゃない! サラリーマンの宿命「会社を辞めたい」マインド 

2.「会社を辞めたい」をセカンドキャリア推進力に変換する方法

3.「辞めたい」と思った時はまずここを読む~各世代共通キャリアチェンジの大原則

4.各年代別「会社を辞めたい」マインドの活かし方(30代)

 

5.各年代別「会社を辞めたい」マインドの活かし方(40代)

6.各年代別「会社を辞めたい」マインドの活かし方(50代)

7.各年代別「会社を辞めたい」マインドの活かし方(60代) 

8.節目となるライフステージ・イベントごとのセカンドキャリアの考え方

 

この本の冒頭で著者は、「会社を辞めたい」はチャンス、これが本書の一貫したテーマです、と述べています。

 

 

本書の前半では、「あなただけじゃない! サラリーマンの宿命 会社を辞めたい マインドおよび「会社を辞めたいをセカンドキャリア推進力に変換する方法」ついて、以下のポイントを説明しています。

 

◆ まだまだ残る「会社を辞める」=「裏切者」意識

◆ 出戻り社員を戦力化する企業の動き

◆ メンバーシップ型からジョブ型の雇用へ

◆ 兼業・副業の解禁

◆ 早期退職優遇制度の導入

 

◆「会社を辞めたい」という強力な推進力エネルギー

◆ どんどん短くなる会社の寿命

◆「AS-IS」(現状)と「TO-BE」(将来)と「ギャップ」(課題)

◆ 3つの見える化のためのブレインダンプ

◆ キャリアデザインの基本

 

 

この本の中盤では、「辞めたいと思った時はまずここを読む~各世代共通キャリアチェンジの大原則」「各年代別 会社を辞めたいマインドの活かし方(30代)」および「各年代別 会社を辞めたいマインドの活かし方(40代)」ついて解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆「会社を辞めたい」を分析する

◆「辞めたい」をエネルギーとして会社以外の居場所をつくる

◆ 30代:セカンドキャリアの羅針盤「キャリアデザインマップ」を作成する

◆ 30代:ライフキャリアレインボーの考え方(重層的に役割)

◆ 30代:資格を取るならこの時期

 

◆ 40代:セカンドキャリアとしての転職は最後のチャンス

◆ 40代:家族キャリアマップ

◆ 40代:「経験・知識・スキル」のマルチ化

◆ 40代:「想定外」を考え、「想定内」にする

 

 

本書の後半では、「各年代別 会社を辞めたいマインドの活かし方(50代)」「各年代別 会社を辞めたいマインドの活かし方(60代) 」および「節目となるライフステージ・イベントごとのセカンドキャリアの考え方」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 50代:セカンドキャリアが現実問題に

◆ 50代:50代の対応が後半キャリアを決める

◆ 50代:雇用以外の選択肢=独立(業務委託)を視野に入れる

◆ 50代:1年以内に3万円ビジネスを立ち上げる

◆ 50代:独立に向けたシミュレーションと準備を

 

◆ 60代:65~69歳は50.3%が働く時代、優先順位をつけて動く

◆ 60代:家計の変化とキャリアの先が見えるアドバンテージ

◆ 60代:セカンドキャリアは、細く・長く・複線化がポイント

◆ 60代:セカンドキャリアは、得意なこと・やりたいことが基本

◆ 節目となるキャリアイベント 

 

この本の締めくくりとして著者は、「会社を辞めたい」という思いほど強力なキャリアの推進力はありません、と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、「会社を辞めたい」という推進力をフルに活用して、後悔のない自分自身のキャリアの「TO-BE」(あるべき姿)を達成していきませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3229日目】