ベストセラー作家と伝説の編集長が対談して、「本が書ける人の条件」を明らかにした本があります。
本日紹介したいのは、合計100冊を出版して累計590万部を超えているベストセラー作家の本田健さんと、伝説の編集長で55歳から計200冊を出版している櫻井秀勲さんの対談を書籍化した、こちらの本です。
本田健・櫻井秀勲『作家になれる人、なれない人-自分の本を書きたいと思ったとき読む本』(きずな出版)
この本は、出版界のメンターと呼ばれる櫻井秀勲さんの幅広い知識と出版界でもっとも長いキャリアから来る知恵を、新進気鋭のベストセラー作家・本田健さんが対談によって引き出している書です。
本田健さん自身が、14年間で約100冊の本を書く中で、櫻井秀勲さんの数々のアドバイスで助けられた、ということです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.幸せな「小作家」への道
2.「大作家」になれなくてもいい
3.作家になる方法
4.構成力と文章力をつける
5.誰でも、一冊の本は書ける
この本では、作家になることを考えたり、目指したりしている人に向けて、その「心構え」や、具体的な「方法」も書いています。
サブタイトルにある通り、まさに「自分の本を書きたいと思ったとき読む本」というものになっています。
対談のテーマは、作家になりたい人にはどれも興味津々のものが続き、私はすべてに関心がありました。採り上げられているテーマを以下に紹介します。
◆ 作家として生きるということ
◆ 自分はどこのジャンルで書いていくか
◆ 作家としての素養はあるか
◆ 作家の視点をもつ
◆ 創作のための時間
◆ 作家の人生を選択する
◆ どんな作家になりたいか
◆ 作家としての自分の位置を知る
◆ 作家になれる資質とは?
◆ あえて過酷な道を選ぶ作家もいる
◆ 一冊で終わらない作家の条件
◆ 人間を表現できる人
◆ 作家としてデビューするには?
◆ 企画は三冊セットで考える
◆ 本が売れる条件
◆ 部数を伸ばすコツ
◆ 作家の狼煙を上げる
◆ 原稿が書けないとき
◆ 誰に何を伝えたいのか
◆ ストーリーを構築する
◆ うまい文章を書く秘訣
◆ 自分にあるピースを整理する
◆ 作家になることをあきらめない
◆ 作家は、素晴らしい仕事です
◆ 本を出版する喜びに向かって
櫻井秀勲さんは、松本清張や三島由紀夫、川端康成など、昭和の文学史に名を残す名作家の担当編集者としての経験を、本書の中で惜しみなく披露しています。
また、女性誌『女性自身』の編集長として、100万部発行の人気週刊誌に育て上げた実績を持っていて、さらに55歳からは、200冊もの著書を世に送り出す、ベストセラー作家でもあります。
さらに82歳で、きずな出版を創業して、作家、編集者など後進の育成にも意欲的に取り組んでいます。
櫻井さんはまさに、出版界では、長年にわたって、あらゆる経験を積んだ伝説の編集者 兼 作家 兼 経営者でしょう。
本書の中で、櫻井さんの言葉でとくに印象に残ったものを以下に紹介します。
◆ 「作家としての素養があるかどうかは本の読み方でわかる」
◆ 「作家の複眼的思考を身につける」
◆ 「原稿は書かなくても頭の中にある」
◆ 「悩む前に書いてみることが大切」
◆ 「引き出しの多い作家になる」
また、本田健さんの言葉も数多く、心に残りましたが、とくに印象的だったのは以下の言葉です。
◆ 「作家の不安は書くことでしか解消されない」
◆ 「作品には作家の生き方が表れる」
◆ 「本を出すときに一番大切で必要なことは、どうしても伝えたいことがあるかどうか」
◆ 「出版は読者とのコンタクト。三回でどれだけ相手の心をつかむか」
◆ 「何歳になっても書き続けることが大切」
この対談本は、作家を目標とする人には、多くの貴重な示唆を与えてくれると思います。私自身がその立場で実感しているからです。
あなたも本書を読んで、作家という仕事について、真剣に考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を