「老後の資産をつくるのは『長期インデックス投資』だけで十分に目的が達せられます。」「資産づくりに一番適している『長期インデックス投資』をしっかり学んでもらうとともに、他の投資と比較してどう違うのかも解説します。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1952年広島県神石高原町生まれ、工学部出身にもかかわらず、現役時は学習塾の講師をし、さらに独立して学習塾を経営、株式投資を20代で始め、日本の個別株、中国株、米国株などを手掛けて、65歳のリタイアを機に株式投資の勉強を一からやり直して、現在は70歳の凡人投資家YouTuberのチンさん凡人投資家こと川上賢治さんが書いた、こちらの書籍です。
チンさん凡人投資家『難しいことはわかりませんが、老後のお金の作り方を教えてください』(自由国民社)
この本は、老後2000万円問題などで不安を感じているけれど、投資については今まで学んだことがないという方に向けて、会話形式でわかりやすいように説明している書です。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.資産運用はなぜ必要か?
2.知識ゼロでもよくわかる資産運用
3.老後資産づくりで最初にやってはいけない投資
4.失敗しない資産運用のコツ
5.老後資産づくりにぴったりのインデックス投資
6.自分にぴったりな投信を選ぶには?
7.資産運用の実際を全部学ぼう
8.短期的株式投資と資産運用を区別して失敗を減らす
9.下落時はこう乗り切れ!
10.チンさん教えて! 資産運用Q&A
この本の冒頭で著者は、「本人の金融・投資リテラシーが高くならないことには失敗はなくなりません。」「どうぞこの本を利用して基本からしっかり勉強してください。」と述べています。
本書の前半では、「資産運用はなぜ必要か?」および「知識ゼロでもよくわかる資産運用」について会話形式で説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 人生100年時代は「増える」資産を持とう
◆ 日本人はインフレを軽視している
◆ 長期投資でリスクを平均化する
◆ 全世界の株式インデックス投信にドルコスト平均法で積立投資をする
この本の中盤では、「老後資産づくりで最初にやってはいけない投資」「失敗しない資産運用のコツ」「老後資産づくりにぴったりのインデックス投資」および「自分にぴったりな投信を選ぶには?」について次のポイントを解説しています。
◆ 配当目的で個別株投資はしない
◆ 短期売買や銀行・証券会社に相談しない
◆ 老後資金づくりは株式長期投資1択
◆ 雪だるま式に利益が増える複利効果を生かす長期投資
◆ 長期投資とインデックス投信は相性がいい
◆ 投資リターンとリスクのバランスがわかるシャープレシオ
◆ 世界の株式をどれだけ広くカバーしているかは超重要
◆ リターンがいいナスダック投信
本書の後半では、「資産運用の実際を全部学ぼう」「短期的株式投資と資産運用を区別して失敗を減らす」「下落時はこう乗り切れ!」および「チンさん教えて! 資産運用Q&A」について説明しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 税制上のメリットがある iDeCo と NISAの利用をまず考える
◆ 海外資産を半分以上持とう
◆ 資産運用は古びない魔法のアパート
◆ 株式投資はプラスサム、長期ほど有利
◆ 個別株投資はコアのインデックス投信のもとでサテライト投資として行う
◆ 個別株投資では、ワイドモートを持つ会社を選ぶ
◆ リタイア後の投資は時間を分散する
◆リタイア後の投資は、余裕があればコツコツ入金する
この本で提唱する「株式インデックス投信の長期積立」という投資コンセプトは、私が今年出版した拙著『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)の中で提唱した老後資金の作り方や投資法と共通のもので、深く共感しました。
この本の締めくくりとして著者は、「リタイアを機に投資をはじめから学び直してブログやYouTubeで発信して投資レベルの向上をフォロワーや視聴者の方々と図ってきました。また、SNSや勉強会を通じて多くの方と出会うことができました。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「株式インデックス投信の長期積立」を実践して、「増える」資産運用によって老後資金を作っていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2951日目】