人生90年時代が到来して、定年後に「余白の人生30年」を生き抜く方法を説いた本が出版されました。
本日紹介するのは、建築関係の仕事に従事した後、起業して、今は伊豆の山中で薪割りと野菜づくり、読書と執筆の生活を送っている野村恒夫さんが書いた、こちらの新刊新書です。
野村恒夫『老後上手 老後ときめく「余白の人生30年」』(幻冬舎ルネッサンス新書)
この本は、医学やテクノロジーの進歩によって豊かになった社会において、定年後の生活がどのように変化していくかを、とくにインターネットやAI(人工知能)の影響を中心に考察し、予測しているものです。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.寿命は延びるどこまでも
2.老後の生活
3.テクノロジーの進歩
4.余白の人生
人生90年はあたりまえの社会になり、百寿者(100歳以上の人)たちが巷に溢れる時代には、日本の財政破綻、とくに年金システムや医療保険は破綻するのは目に見えている、と著者は言います。
このような日本の危機に対する処方はただひとつしかなく、元気になった高齢者たちが「働く」ことしかありません。
百寿者は現在、6万人へ急増していますが、今から25年後には医療の高度化、生活の健康志向によって、100万人単位になると、著者は予測しています。
現在の高齢者はパソコンやスマホを操作することが苦手ですが、これからの高齢者には、自分で学習・訓練をし、講習会その他で操作方法をマスターし、かつ日常生活で常用して機械に慣れておくことが、近未来を生きていくには不可欠になる、ということです。
本書では、社会の情報化が進展すると知衆社会に移行してゆき、従来の団体主義(規約規約)社会、ヒエラルキー社会、依存社会から離脱しはじめるそうです。
この本では、テクノロジーの進歩に焦点を当てて、定年後の高齢者が「自立」して生きることを提唱し、それを支える技術革新が次々に起こると予測しています。
食事や住まい、エネルギー、移動支援、ロボットの高度化などによって、かつては人手による介護を必要としていた高齢者が、自立して生きることも可能になってきた、と本書では述べています。
人型ロボットであるヒューマノイドや、クラウド社会への移行によって、ビッグデータを活用し、健康管理や生活支援など、寿命はさらに延びる方向に進んでいくでしょう。
本書の最後には、「余白の人生」として、生きがい、生涯学習、自己実現などのテーマが取り上げられています。著者によれば、15年後くらいには、AIがほぼ完成し、インターネット、クラウド、I o T などのインフラが完備して行って、社会や生活がAI化をはじめ、操作や作業、思考までもが全自動化してゆく、と予測しています。
つまり、旧来とはまったく異質の、いわゆる「全自動社会」に移行してゆくのです。
あなたも本書を読んで、人生90年から100年を超える時代の「余白の人生」を生き抜く方法について、しっかりと考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を