書評ブログ

『「お茶」を学ぶ人だけが知っている「凛とした人」になる和の教養手帖』

「茶道というと、作法や道具ばかりに目が行きがちですが、一番大切なのは精神的な人への思いやりや心配りです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、和の教養や精神を身につけて、世界で活躍したいビジネスパーソンに対して、日本の伝統文化や茶道、和の作法で支援するグローバル茶道家で、株式会社茶禅 代表取締役、一般社団法人国際伝統文化協会 理事長、日本伝統文化マナー講師、茶道裏千家 教授竹田理絵さんが書いた、こちらの書籍です。

 

竹田理絵『「お茶」を学ぶ人だけが知っている「凛とした人」になる和の教養手帖』(実務教育出版)

 

この本は、「和の文化って素敵だな」「茶道って楽しそう!」と興味を持って頂き、初心者にも親しみやすいように茶道や和文化の魅力を伝えてくれる書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.「人」の章

2.「心」の章

3.「茶」の章

4.「禅」の章

 

5.「食」の章

6.「器」の章

7.「衣」の章

8.「住」の章

 

この本の冒頭で著者は、「毎日お茶を飲むように、毎日の生活で茶道の心を生かして頂けましたら幸いです。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「人の章および「心の章」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ お茶で「心」を磨く

◆ 礼に始まり、礼に終わる

◆ お茶室は白足袋か白い靴下

◆ もてなしにおいて一番大切な「心」

 

◆「和敬静寂」を日常生活で活かす

◆ 茶道で自分の「軸」を育てる

◆ 茶道は「引き算の美学」

◆ 五感を使って美意識を高める

 

 

この本の中盤では、「茶の章」「禅の章」および「食の章」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆「一味同心」の精神からくる濃茶

◆ お茶は最高の健康飲料

◆ 禅と茶道の密接な関わり

◆ お茶の禅語「一期一会」

 

◆ 心を「無」にする座禅

◆ 和食の素晴らしさを再確認できる「懐石」

◆ 縄文時代から続く和菓子

◆ 手作り和菓子でおもてなし

 

 

本書の後半では、「器の章」「衣の章」および「住の章」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 茶道具は世界に誇る伝統工芸

◆ 茶道を支える縁の下の「千家十職」

◆茶碗の格付け「一楽二萩さん唐津」

◆ 一国より価値のあった茶入

 

◆ 季節に合わせた着物の着こなし

◆ 着物も時代と一緒に変化

◆ 和装の雰囲気を演出する「茶道着」

◆ 風呂敷の奥深い魅力

 

◆ 俗世から離れた空間でお茶を楽しむ

◆ 今こそ必要な「茶の湯外交」

◆ 華道も引き算の美学

◆ 季節の移ろいを香りと素材で表現する

 

また、著者の前作『「お茶」を学ぶ人だけが知っている 凛として美しい内面の磨き方』(実務教育出版)を併せて読むと、さらに理解が深まるのでお薦めです。

 

 

あなたも本書を読んで、「凛とした人」になる和の教養を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3252目】