書評ブログ

『プロ野球で1億円稼いだ男のお金の話』

「プロ野球選手は、とにかく稼ぐ。」「一般社会の高額所得者と比較しても、桁外れの金額をプロ野球選手が稼いでいることがよくわかる。」「しかし、プロ野球選手には寿命がある。どんなに素晴らしいスターも衰えとは無縁ではない。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1968年愛媛県生まれ立教大学野球部4年時に、23年ぶりのリーグ優勝を経験、卒業後にぴあに入社し、KADOKAWAなどで編集者として活躍したのち独立し、現在は作家として野球に関する著書を多く世に出している元永知宏さんが書いた、こちらの書籍です。

 

元永知宏『プロ野球で1億円稼いだ男のお金の話』(講談社)

 

この本は、「天国と地獄」を経験した元プロ野球選手に登場してもらい、お金にまつわる様々な話を聞いている書です。

 

本書は以下の6部構成からなっています。

1.豪快すぎるサムライたち

2.年俸交渉の罠

3.球団移籍の明と暗

4.FAはつらいよ

5.稼いだ金の使い方

6.30代のセカンドキャリア

 

この本の冒頭で著者は、「現役を引退し、さまざまな仕事を経験したからこそ語ることができるプロ野球のお金の話ー彼らの輪買える話、泣ける話、ためになる話をお楽しみください。」と述べています。

 

本書の前半では、「豪快すぎるサムライたちおよび「年俸交渉の罠」について、以下のポイントを説明しています。

◆ 近鉄の野武士集団は豪快な遊び

◆「食べることも練習だ」と言って焼肉三昧

◆ 先輩が奢って飲みに行く伝統

◆ 年俸交渉の明暗と選手寿命

 

この本の中盤では、「球団移籍の明と暗」「FAはつらいよ」および「稼いだ金の使い方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 飼い殺しや塩漬け選手が球団を移って活躍する「移籍制度」

◆ トレードで環境を変える

◆ ベテラン選手と監督との難しい関係

◆ 合意した契約事項が守られずに退団

 

◆ FAを行使するかどうか

◆ 夢を与える商売だからいいクルマに乗る

◆ 思うようにいかないのがピッチャーのリハビリ

◆ 1週間やったことの答えがマウンドで出る

 

本書の後半では、「30代のセカンドキャリア」について紹介しています。次の4名のセカンドキャリアのポイントは以下の通り。

◆ 米野智人:35歳で未経験の飲食業に転身

◆ 大引啓次:大学院でコーチング学を学ぶ

◆ 小林太志:独立リーグ球団社長から我が道を行く

◆ 鵜久森淳志:未完の大器はライフプランナーに

 

この本の締めくくりとして著者は、「プロ野球は残酷な世界だ。能力があると認められれば高額の年俸を得ることができるが、『もう終わり』と見限られれば収入はなくなってしまう。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、12人の元プロ野球選手が明かした財布の中身を学び、自らのお金のプランに活かしてみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3250日目】