「自己主張ができない気弱さん」であるあなたのために、面と向かって主張をせずに「文章の力で相手の『イエス』を勝ち取る方法」を臆病ネコが伝授してくれる本があります。
本日紹介するのは、大阪大学人間学部を卒業、大手広告代理店を経て独立、現在はコピーライター、湘南ストーリーブランディング研究所代表の川上徹也さんが書いた、こちらの書籍です。
川上徹也『臆病ネコの文章教室』(SBクリエイティブ)
この本は、臆病ネコが自分の弱さを克服するために編み出した「弱者のための文章術」で、気弱さんにぴったりな「文章で相手の気持ちをそっと変える方法」を紹介している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.ゴリ押しせずに主張を伝える
2.売れないものを売る
3.思い通りに人を動かす
4.相手に伝わる文章を書く
5.モメずに意見を変えさせる
この本の冒頭で著者は、本書で紹介するワザの多くは、「社会心理学」「行動経済学」「認知神経科学」など行動科学分野での研究に基づいたエビデンスのあるものを選びました、と述べています。
続いて、ゴリ押しせずに伝えるワザとして、10の気弱さんケースを紹介しています。主なポイントは以下の通りです。
◆「あなたは少数派」と社会比較ナレッジを使う
◆ 3の魔力効果(Power of 3)を使う
◆「曖昧フィードバック効果」を使う
◆「繰り返し効果」を使う
次に、売れないものを売ったり、思い通りに人を動かすワザとして、著者は主に以下のことを挙げています。
◆「選択の自由法」で提示する
◆「シズルワード法」を使って、イメージを湧かせる
◆「断定」と「問いかけ」の二刀流で行く
◆「マイフレンド・ジョン・テクニック」を応用する
◆「身元の分かる被害者効果」を使う
◆「使い途可視化効果」を使えばお金が集まる
◆「自己イメージ誘導効果」を使う
◆「フレーミング効果」を使えば、あなたが望む「選択肢」に誘導できる
この本の後半では、相手に伝わる文章を書くワザとして、次のワザが紹介・説明されています。
◆「認知容易な文章効果」を使えば、信頼や親しみを得られる
◆「謎かけ効果」を使えば、文章を最後まで読んでもらえる
◆「数字リズム効果」を使うと、脳に印象を残す文章が書ける
◆「アナロジー効果」を使えば、直感的にイメージさせる文章が書ける
◆「ストーリー効果」で感情を揺さぶる
本書の最後では、モメずに意見を変えさせるワザとして、以下のテクニックが紹介されています。
◆「確証バイアス」「バックファイヤー効果」を崩すには、「共通目標効果」を使う
◆「先行刺激(プライミング)効果」を使えば、行動してくれる
◆「予期せぬギフト効果」を使って、モチベーションを上げる
◆「ポジティブ強調法」を使えば、「ダチョウ効果」を克服できる
◆「未来ロックイン効果」を使って痛みを伴う提案を受け入れてもらう
それぞれの「ワザ」やテクニックについての詳細は、ぜひこの本を手に取ってお読みください。具体的な事例も紹介しながらそれぞれ分かりやすく解説されています。
あなたも本書を読んで、「科学的エビデンスのある文章術」を学び、気弱な性格を克服するため「ペンで相手のYESを勝ち取るワザ」を身につけてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!