「ぼくたちはお金をどうとらえたらいいんだろう。そろそろきちんと向き合わなければ・・・・」という問題意識で、著名人ふたりが対談した本があります。
本日紹介するのは、コピーライターの糸井重里さんが、「お金の神様」と呼ばれる直木賞作家で事業家でもある邱永漢さんに「お金」について訊いて対談した、こちらの文庫本です。
糸井重里・邱永漢『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』(PHP文庫)
この本は、糸井重里さんが、「お金のことを軸に、邱永漢さんが今まで素手でつかんできた考え方を聞いていく」という形で進められた対談をまとめた書です。
結果的に、多くの人が聞きたい話になっていたのではないか、と糸井さんは述べています。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.お金について、どう考えはじめればいいのですか?
2.事業・株式上場・給料生活・インターネット
3.人間・邱永漢が知りたくなります
4.人生と言うゲームを生きるために
5.人の気持ちがわかれば、商売のヒントもわかります
6.自分のセンスと、お金を入れる器
7.未来のことを経験している人は、誰もいないけど
本書の冒頭で、糸井さんは次のようにつぶやいています。
「お金は欲しい。お金は怖い。お金はない。お金が大事だ・・・。それしか、お金について考えてこなかったということは、いつまでたっても、お金がわからないまま、お金に振りまわされて生きるってことになりかねない。ぼくは、ここで、お金のことを、ちゃんと考えようと思って、邱永漢さんと話をした。」
邱永漢さんは台湾出身の事業家で、小説『香港』で直木賞を受賞した作家でもあります。直木賞を受賞後に、小説ではなく、お金儲けに関する本を書いて人気を博しました。
当時は、小説家がお金のエッセイを書くなど堕落している、という批判を随分受けたそうです。
しかしながら、時代は高度成長から、オイルショック、バブルとその崩壊など、「お金」に関するテーマが尽きることはありませんでした。
結果として、邱永漢さんは人気作家となり、「お金の神様」とも呼ばれるようになっています。
糸井重里さんとの縁は、糸井さんが発行する『ほぼ日刊イトイ新聞』に、邱永漢さんが「もしもしQよ、Qさんよ」を連載したことで深まったそうです。
この本は、子どもに対するお金の教育、事業や株式上場について、パートナーとの関係、幸せとは何か、商売の極意、インターネットの未来、お金に関するセンスなど、幅広いテーマにわたって話が展開されています。
具体的な対談の中味については、敢えて詳しく書きませんので、興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。
参考になる話が満載であることを申し添えておきます。あなたも本書をきっかけに「お金」のことをもっと考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を