「歴史の流れは、先を読む力、とりわけお金がどう動くかという未来を教えてくれる」と述べている本があります。
本日紹介するのは、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャースが書いた、こちらの新刊書籍です。
ジム・ロジャース『お金の流れで読む 日本と世界の未来世界的投資家は予見する 』(PHP新書)
この本は、「歴史に立脚して先を読む」方法と、時代に順応する術について、世界三大投資家の一人である著者が、分かりやすく解説した書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.風はアジアから吹いているーただし、その風には「強弱」がある
2.大いなる可能性を秘めた日本
3.朝鮮半島はこれから「世界で最も刺激的な場所」になる
4.中国ー世界の覇権国に最も近い国
5.アジアを取り囲む大国たちーアメリカ・ロシア・インド
6.大変化の波に乗り遅れるな
7.未来のお金と経済の形
この本の冒頭で著者は、「人と同じように考えている限り、大きな成功を収めることは恐らくないだろう。」と述べています。
「投資を成功させるためには歴史に学べ」というのが著者のポリシーです。そして、あなたの予想を覆すような出来事が、世界では常に起こり続けている、ということです。
著者の基本的な認識は、「アジアの時代」の到来で、世界の負債は西洋に、資産は東洋に、という見方です。
世界や個別国についての見通しについて、著者が指摘しているポイントは以下の通りです。
◆ これから10~20年は、北朝鮮・韓国の統一国家が世界で最も刺激的な国に
◆ 今後1~2年のうちに、史上最悪の世界恐慌は必ず来る
◆ 世界中の市場が暴落しても、日本株と中国株、ロシア株は保有しておく
◆ 今注目しているのはベネズエラとジンバブエ
◆ 移民を受け入れる国は栄え、拒む国は亡びる
◆ 日本に投資するなら、観光、農業、教育
続けてこの本では、日本再興への道として、次の3つの「日本の強み」を挙げています。
◆ クオリティへの探求心
◆ 類まれなる国民性(働くことへの真摯な姿勢)
◆ 貯蓄率の高さ
そして日本経済への3つの処方箋を以下のように提示しています。
1.チェーンソーで歳出を大幅カット
2.関税引き上げと国境の開放
3.移民の受け入れ(ただし慎重に)
本書の後半では、朝鮮半島がこれから「世界で最も刺激的な場所」になることを解説しています。そして、中国が世界の覇権国に最も近い国として、分析が紹介されています。
さらに、アジアを取り囲む大国として、アメリカ・ロシア・インドについて著者の見方を述べています。
最後に、キャッシュレス化の方向と、AIやブロックチェーンなどの技術、いわゆるフィンテックにより、お金の未来がどうなるかを展望しています。
2010年代後半は「AIとブロックチェーンの時代」だと著者は述べています。「変化は恐れるものではなく、楽しむもの」だということです。
あなたも本書を読んで、お金の流れを読んで、日本と世界の未来を考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!