AIを中心とするデジタル技術の進歩が金融機関のビジネスモデルや「お金」そのものをどう変えるのかについて、徹底的な取材により未来を探っている本があります。
本日紹介するのは、毎日新聞フィンテック取材班および同社の坂井隆之さん、宮川裕章さんが書いた、こちらの書籍です。
坂井隆之・宮川裕章・毎日新聞フィンテック取材班『AIが変えるお金の未来』(文春新書)
この本は、毎日新聞経済部の中堅・若手記者が、フィンテック、仮想通貨、キャッシュレス社会など、不確実な金融の未来に連なる国内外の流れを追いかけた記録です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.AIに分析される私たち
2.メガバンクを脅かすフィンテック
3.ITが変える保険業界
4.仮想通貨狂騒曲
5.キャッシュレス覇権
6.国家が発行するデジタル通貨
7.フィンテックの「影」
この本の冒頭で著者は、「多くの分野でAIが人に取って代わり始め、金融の世界にもAIの大波が押し寄せている。」と述べています。
そして、フィンテックと呼ばれる、金融とテクノロジーの融合によって、以下のような未来を変える動きが出てきている、と著者は指摘しています。
◆ AIに個人が分析されている
◆ メガバンクの危機感と協業へ向けた動き
◆ 銀行の支店網や人員は世界的に見て大幅に過剰
◆ 決済や送金など、伝統的な銀行業務が新たな参加者(フィンテック・ベンチャー企業やプラットフォーマー)に侵食される
◆ 地銀の苦境が鮮明に
◆ フォンテックが変えるメガバンクの未来
◆ 保険業界もITを活用し、インシュアテックとなって大きく変わる
◆ 遺伝子情報まで視野に入れた保険商品
◆ 仮想通貨は分裂の波に
◆ 基幹技術・ブロックチェーンの応用範囲は広い
◆ スウェーデン、中国に近づくキャッシュレス社会に
◆ メガバンクによる個人情報争奪戦
◆ 各国中央銀行のデジタル通貨発行構想
◆ 生体認証の普及
◆ 消えゆく「通貨の匿名性」
この本では、いま「お金」の現場で何が起きているのかを、次のような事例を挙げながら、具体的に分かりやすく解説していて、未来を予測する参考になります。
◆ 個人情報と引き換えに融資額と利息が決まる
◆ 銀行口座のチェックをアプリにさせる
◆ 資産運用をAIに任せる
◆ アマゾンが企業へ融資
◆ 銀行に頼らず仮想通貨で資金を調達
◆ 中国人が財布を持たなくなっている
◆ 政府がデジタル通貨を発行する
あなたも本書を読んで、AIが変えるお金の未来を考えてみませんか.
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では、今日もハッピーな1日を!