「老後破産の増加、高齢者の孤独死の増加・・・。これらのデータだけを見れば、老後はお先真っ暗と言わざるを得ません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、慶應義塾大学法学部法律学科卒。2003年に大手監査法人に入所し、上場会社、上場準備会社の会計監査に従事、2009年7月に永井圭介公認会計士・税理士事務所を設立、中小企業を中心とした、税務・労務関連サービス、経営コンサルティングの他、YouTuber「税理士ナガイ」として税に関する知識をわかりやすく視聴者に解説していてYouTube登録者数は11.5万人である税理士・公認会計士の永井圭介(税理士ナガイ)さんが書いた、こちらの書籍です。
永井圭介(税理士ナガイ)『おひとりさま時代を生き抜く老後破産しないための年金・貯蓄・相続対策』(かや書房)
この本は、老後破産や、悲惨な孤独死を防ぐための知恵を、存分に盛り込んだ内容になっており、難解な年金制度や税制の話も出てくるものの、老後を豊かにする年金、貯蓄、相続に関する知識を得るための一助にしてもらえる書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.おひとりさまの老後はこんなにかかる!?
2.将来のおひとりさまに備えて今からできること
3.おひとりさまの相続問題
4.おひとりさまの終活
この本の冒頭で著者は、「老後破産の原因は様々ですが、その一つとして、貯蓄や年金などに関して、無知であることが挙げられます。」と述べています。
本書の前半では、「おひとりさまの老後はこんなにかかる!?」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 老後資金として本当に必要な金額は3000万円以上
◆ 老後の住居費や生活費など支出の総額を把握する
◆ 年金はいつからいくらもらえるのか、税金や社会保険料はいくらか
◆ 生命保険や医療保険は必要か
この本の中盤では、「将来のおひとりさまに備えて今からできること」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ iDeCoはお得だがデメリットもある
◆ NISAは絶対的におすすめ(iDeCo 344万人、NISA 2427万人)
◆ 年金の繰り上げや繰り下げは損得だけでなく生活スタイルや貯蓄も考慮して決める
◆ 年金の少ないフリーランスは、小規模企業共済がおすすめ
本書の後半では、「おひとりさまの相続問題」および「おひとりさまの終活」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 法定相続人の確定と財産の調査が重要
◆ 相続人の「寄与分」が認められるハードルは高い
◆ 遺言書や財産目録の作成は重要
◆ 遺贈や死因贈与契約で死後に寄附をする方法がある
◆ 自分の思いを託すエンディングノート
この本の締めくくりとして著者は、「老後破産は突然訪れるものではなく、生活の中でじわじわと進行する問題です。現役世代が自らのライフプランを見直し、退職後の生活に向けた準備を始めることが、最も有効な対策なのです。」と述べています。
あなたも本書を読んで、老後破産のリスクを知り、少しでも早い段階から備えることの重要性を理解して、年金・貯蓄・相続などの対策を行っていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3709日目】