「脳は多くの栄養を必要としている。そのため、脳にいかにいい栄養を与えていくかが、老化の進行度を大きく左右するのだ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1964年神奈川県生まれ、福島県立医科大学卒業、横浜市立大学病院、国立循環器病センターを経て、痛みや内科系疾患を扱う辻堂クリニックを開設、2003年には日本初の栄養療法専門クリニックである新宿溝口クリニック(現みぞぐちクリニック)を開設、オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)療法に基づくアプローチで、精神疾患のほか多くの疾患の治療にあたるとともに、患者や医師向けの講演会も行っている溝口徹さんが書いた、こちらの書籍です。
溝口徹『【最新版】「脳の栄養不足」が老化を早める!』(青春出版社)
この本は、「脳の栄養不足を解消すれば、健康寿命を延ばしていくことが可能」であることを、オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)療法の観点から解説している書です。
本書は以下の6部構成からなっています。
1.脳の老化は「栄養」で止められた!
2.健康長寿のカギを握る「たんぱく質」
3.脳も見た目も老けさせる「糖化」を防ぐ!
4.脳と体を「酸化」から守る方法
5.100歳まで元気に生きるための食事術
6.最新栄養医学でいつまでも若い脳と体をつくる
この本の冒頭で著者は、「必要な栄養をしっかりとることで、フレイルを予防し、健康寿命を延ばすことは可能になる。」と述べています。
本書の前半では、「脳の老化は栄養で止められた!」および「健康長寿のカギを握るたんぱく質」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 栄養のポイントは、たんぱく質(20種類アミノ酸)、ビタミンB群、ビタミンDの3つ
◆ 肝臓で作られるたんぱく質・アルブミンの濃度が体の栄養状態を示す物差し
◆ あらゆるものの代謝に使われるビタミンB群
◆ 免疫力アップやフレイル対策に重要なビタミンD
◆ たんぱく質を増やしたら、平均寿命が延びた
◆ プロテインより肉類からたんぱく質を摂る
◆ 朝のたんぱく質が筋肉を増やす
◆ 体の原点である細胞に働きかけるオーソモレキュラー療法
この本の中盤では、「脳も見た目も老けさせる糖化を防ぐ!」および「脳と体を酸化から守る方法」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 脳も見た目も老けさせる「糖化」(体がこげる)
◆ 老化の原因物質AGEsで肌や血管が老化する
◆ 小麦からつくられるたんぱく質・グルテンを除去する「グルテンフリー」
◆ 体内で一番、「酸化」によってサビ安い「脳」
◆ フリーラジカル(活性酸素)により細胞が傷つくと老化を早める
◆ 糖化は酸化も引き起こす
◆ 飲酒と喫煙が活性酸素を増やす
◆ 抗酸化力を高めるマンガン、亜鉛、へむ鉄を含む食品
◆ 揚げ物は「酸化」と「トランス脂肪酸」が問題
本書の後半では、「100歳まで元気に生きるための食事術」および「最新栄養医学でいつまでも若い脳と体をつくる」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 血糖値を上げにくい「食べ順」
◆ いい脳は、いい脂肪からつくられる
◆ 低コレステロールが脳の機能を落とす
◆ 男性更年期にも有効なオーソモレキュラー療法
◆ 脳と体の悩みは、栄養で解決できる
◆ 認知症予防に「イチョウ葉エキス」
◆ 脳梗塞予防に「ナットウキナーゼ」
◆ 記憶力アップに「イソフラボン」と「レシチン」
◆ 疲労回復に「鉄」
◆ 脳機能アップに「DHA」
◆ 酸化防止に「グルタチオン」と「ビタミンE」
◆ 酸化防止に「ビタミンC」と「αーリポ酸」
あなたも本書を読んで、60歳からの「老けない体」に変わる食習慣を身につけ、最新の栄養医学で糖化と酸化を防ぎ、脳の栄養不足による老化を回避して、健康寿命を延ばしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3137日目】