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『日経ビジネス2020年3月16日号 どうする? 働かないおじさん』

「終身雇用限界論」が世間をにぎわし、「働かないおじさん」問題が注目を集めている現在、キャリアの形成を社会に委ねず、個人が主体的に切り拓くことを迫る雇用の大転換について取り上げた雑誌特集があります。

 

 

本日紹介するのは、『日経ビジネス』が特集しているこちらの記事です。

 

 

『日経ビジネス2020年3月16日号 どうする? 働かないおじさん』(日経BP社)

 

 

 

 

この雑誌特集は、以下の5部構成から成っています。

 

 

1.もう会社に頼れない-迫られるキャリア自立

 

2.書き込み式スキル棚卸シート-「己を知る」が第一歩、キャリアの人間ドックを

 

3.挑戦するのは遅くない-「レジェンド」からの助言

 

4.会社を使う “ミドル” が日本の切り札に

 

5.編集長インタビュー:中西宏明・経団連会長 まだまだ、やることがある

 

 

 

この特集の冒頭では、日立製作所「ポスト終身雇用」と呼ばれる「キャリア自立」をコンセプトとした新しい人事制度が紹介されています。

 

 

日立製作所をはじめ、紹介されている新たな人事制度は以下の通り。

 

 

◆ 日立製作所の「キャリア自立」

 

◆ トヨタ自動車の「三角協議」

 

◆ 味の素の「ポジションマネジメント」(適所)と「タレントマネジメント」(適材)

 

 

 

さらに、大企業で相次ぎ発表された「黒字リストラ」の事例も紹介されています。

 

 

 

続いて、「己を知る」ツールとして、「モチベーション曲線」や、キャリアの達人4名(島田由香、田中研之輔、中原淳、伊藤羊一)のアドバイスが掲載されています。

 

 

 

特集の中盤では、レジェンド・葛西紀明さん、日本フットボール協会理事中竹竜二さんの助言が紹介されています。

 

 

 

さらに、会社に頼らないミドルに向けて、人材会社の取り組みなどが紹介されています。とくに参考になるのが、以下の山口揚平さんによる「自己変革へのアプローチ法」です。

 

 

◆ 価値観を広げる(ボランティアなどで異文化と触れ合う)

 

◆ 哲学書を読んで本質をつかむ(指示待ちから頭を活性化)

 

◆ 生活における「余裕率」を回復する(ローンや保険をやめる)

 

◆ 脱・おじさん(清潔感を意識し、上からものを言わない)

 

 

 

本特集の最後には、「日本企業や社会がやり残していること」をテーマに、中西宏明・経団連会長(日立製作所会長)への編集長インタビューが掲載されていて、参考になります。

 

 

 

あなたもこの特集を読んで、「働かないおじさん」を脱し、終身雇用崩壊後の「キャリア自立」を目指してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!