書評ブログ

『大前研一 日本の論点2016~17』で先を読む

「自分の目で事実を確認し、論理学を用いて事実と事実を結び付け、オリジナルの答えを出す」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、大前研一さんが毎年シリーズで出している書籍で最新刊の、こちらの書です。

 

 

大前研一『大前研一 日本の論点2016~17』(プレジデント社)

 

 

この本で述べている「論点」は、著者の大前研一さんが、日々の観察で事実をアップデートし、論理思考に基づいて導き出した自分なりの結論だ、ということです。

 

 

「論点」とは議論の中心となる問題点のこと、議論とは互いに意見を述べて論じ合うことです。しかしながら日本人は総じて議論が苦手だ、と著者は言います。

 

 

議論する力、自分の意見を相手に認めさせる力を高めなければ、国際社会の中で日本への抑圧はもっと強まるだろうと、著者は警鐘を鳴らしています。

 

 

つまり、「議論が苦手」のままでは、賛同してくれる人の輪が広がらない、ということです。大切なのは「誰が言ったか」ではなく、「何を言ったか」です。

 

 

 

本書では、全部で24の「論点」が示されていますが、主なものは以下の通りです。

 

 

◆ どんな国家を目指し、どんな世界観を持つのか

 

◆ 目を覚ませ!年金制度はもう破綻している

 

◆ 「容積率緩和で富創出」-わが日本活性化プラン

 

◆ TPPが成立しても日本の農家は変わらない

 

◆ 世界に負けない「日本の農業」改革私案

 

 

◆ 沖縄から基地がなくならない隠された理由

 

◆ 人手不足は少子高齢化の問題にあらず

 

◆ 大学は世界レベルでの職業訓練所であれ

 

◆ 日立と三菱重工は経営統合すべきだ

 

◆ 被災地の復興を遅らせているのは誰なのか

 

 

◆ 橋下徹君へ「なぜ君は敗北したのか教えよう」

 

◆ 日本人が知らない日本の歴史について話をしよう

 

◆ 備えよ!リーマンショック2と中国崩壊

 

◆ 中東争乱、アメリカは日本に何を要請してくるか

 

◆ イスラム国を育てたのはいったい誰なのか

 

 

◆ 中国の反腐敗キャンペーン、習近平の思惑

 

◆ アメリカが弱体化-世界の勢力図が変わる

 

◆ 早過ぎた警告の書『ボーダレス・ワールド』-今、眼前に

 

◆ スコットランド独立問題は世界に飛び火する

 

◆ 混乱の要因となるのは、指導者不足の国に広がるポピュリズム

 

 

 

本書は、大前研一さんによる「日本の論点」シリーズ第3弾で、前2冊も併せて読むことをぜひお薦めします。

 

『大前研一 日本の論点』で改革の方向を学ぶ日本の政治経済から、日本を取り巻く世界の情勢、刻々変化する時代状況まで、大前研一さんが自由に論じている雑誌(『プレジデント』)の連載記事...

 

『大前研一 日本の論点2015~16』で改革の方向をつかむ日本の政治経済から、日本を取り巻く世界の情勢、刻々変化する時代状況まで、大前研一さんが自由に論じている雑誌(『プレジデント』)の連載記事...

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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