「偽ニュースはなぜ生まれたのか」と問いかけ、5大ニュースメディアを中心に、スマホを舞台にしたニュースを巡る攻防を描いた本があります。
本日紹介するのは、ジャーナリストで、法政大学准教授の藤代裕之さんが書いた、こちらの新刊新書です。
藤代裕之『ネットメディア覇権戦争-偽ニュースはなぜ生まれたか』(光文社新書)
この本は、偽ニュースを生み出す背景や構造を明らかにした上で、以下の5つのニュースメディアを中心に、スマホを舞台にしたニュースを巡る攻防を描いています。
◆ ヤフー
◆ LINE
◆ スマートニュース
◆ 日本経済新聞
◆ ニューズピックス
偽ニュースは、2016年に突然生まれたわけではなく、ビジネスとジャーナリズムの間で揺れ動くビジネスパーソンの戦いの歴史であり、現在進行形の物語だ、と著者は言います。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.「偽(フェイク)ニュース」が世界を動かす
2.戦争前夜-偽ニュースはなぜ生まれたか
3.王者ヤフーの反撃
4.負け組LINEの再挑戦
5.戦いのルールを変えたスマートニュース
6.課金の興亡・日本経済新聞
7.素人のメディア・ニューズピックス
8.猫とジャーナリズムと偽ニュース
この本では、紙の新聞が、無料のネット・ニュースに移行していく過程を分析し、主要プレーヤーである5社の戦略が時系列で具体的に描かれています。
世の中の変化は激しく、どこが読者に支持されて勝ち組になるのかは予測も難しく、また一瞬で変化してしまうのかも知れません。
そうした中で、著者が各主要プレーヤーを取材し、分析して、将来の予測を試みているのは、とても意義深い仕事でしょう。
本書で提起されている論点には主として、次のようなものがあります。
◆ ただで読めるネットニュースの課金について
◆ コンテンツ(ジャーナリズム)とプラットフォーム
◆ 速報性か分析記事のストック(蓄積)か
◆ コメントのコミュニティーについて
◆ アクセスPVの影響力
◆ 堅い報道なのか、柔らかい「猫とおっぱい」なのか
◆ PCからスマホへの移行
◆ ソーシャルメディアの拡散力
本書では、「ネットメディアの覇権戦争」について、時系列に整理し、分析をして、今後を展望しているところが興味深く、勉強になります。
あなたも本書を読んで、ニュースの意味や、今後のスマホ移行に伴う変化について、見識を深めていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を