「定年は“終わり”ではなく、“自分で選び直すタイミング” である」― その発想転換が、これからの50代・60代に求められています。

本日紹介するのは、博報堂CMプランナー/コピーライターとして活躍しながら、シニア世代の生き方を研究・発信する三嶋(原)浩子さんによる、こちらの書籍です。

三嶋(原)浩子『“引退しない人生” をデザインする 無定年の設計図』(高橋書店)

「無定年」とは、会社が定めた定年という枠を越え、自らの意思で働き続け、社会とつながる生き方

博報堂生活総研の調査では、定年後も働きたい人は約9割。しかし、実際には不安や準備不足から立ち止まってしまう人も少なくありません。本書は、そんな50代・60代に向けて、「恐れる定年」ではなく「選べる無定年」という新しい視点を提示する一冊です。

本書は、以下の5部構成から成っています。

1.50代の「前向きマインドセット」

2.50代の「ネクストキャリア準備」とは?

3.50代が狙いたい「ネクストキャリア」とは?

4.「この失敗」を防いで、無定年ライフを盤石に

5.60代は、会社を辞めても、社会人は辞めない

 

本書の前半では、50代特有の「不安」とどう向き合うかが語られます。準備不足が “嫌われ50代” を生むという指摘は鋭いものがあります。主なポイントは以下の通りです。

◆「変化イヤイヤ期」が老害を生む

◆ AI時代に通用する思考へのアップデート

◆ 「忙しさと心中」しない働き方

◆ ネクストキャリア運を掴む5大精神性

◆ 「夢より課題」を持つ生き方

 

この本の中盤では、具体的な準備論が展開されます。英語・資格・所属・得意分野など “キャリア・トッピング” という表現がユニークです。主なポイントは次の通り。

◆「自分の賞味期限」を考える

◆ ポータブルスキルを磨く

◆ 名刺は捨てるな、人脈は資産

◆ スラッシュ型キャリアを目指す

◆ 地域活動から無定年人脈を築く

 

本書の後半では、実践的な選択肢が豊富に提示されます。定年延長×副業、定年起業家、地方議員、日本語教師、IT講師など、多様なロールモデルが紹介されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 定年延長と副業の掛け算

◆ 「一人社長」という新しい働き方

◆ モザイク型就労で無理なく継続

◆ 孤立を防ぐ “人気者シニア” 戦略

◆ 貢献寿命を延ばす挑戦

 

読後に感じるのは、「会社を辞めても社会人は辞めない」という言葉の重みです。50代は守りに入る年代ではなく、再編集の年代。60代は余生ではなく、再起動の年代。

私自身、「トリプルキャリア」「定年後も楽しく働き続ける3つのステップ」をテーマに発信していますが、本書はまさに “無定年設計” の実践マニュアル。理論だけでなく、具体的選択肢が示されている点が大きな価値です。

定年を迎える前に読むか、迎えてから読むかで、未来は変わる。できれば、50代前半で手に取ってほしい一冊です。

セカンドキャリアや人生100年時代の働き方については、YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも発信しています。ぜひチャンネル登録もお願いします。

では、今日もハッピーな1日を!【4002日目】