書評ブログ

『身近な人の突然死・寝たきりを防ぐ心臓と脳の正しいケア』

「突然死も寝たきりもたくさんの方々の人生を台無しにしてしまう可能性があります。甘く考えないでください。」と警鐘を鳴らし、その予防措置を説明している本があります。

 

 

本日紹介するのは、島根県松江市出身の医師で、医療法人社団つくしんぼ会(東京都板橋区)理事長鈩 裕和(たたら ひろかず)さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

鈩 裕和『身近な人の突然死・寝たきりを防ぐ心臓と脳の正しいケア』(自由国民社)

 

 

この本は、身近な人の「突然死」や「寝たきり」を予防するための生活習慣や、心臓と脳の正しいケアについて紹介・解説している書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.突然死と寝たきりの予防で大切なこと

2.こんな症状が出たら「突然死」に気をつけて

3.血管に原因のある突然死と寝たきり

4.突然死を防ぐには心臓を正しくケアする!!

5.寝たきりを招く、脳卒中を予防する!!

6.突然死と寝たきりを防ぐ生活・食事・運動

 

 

この本の冒頭で著者は、「突然死と寝たきりの予防で大切なこと」として、以下のポイントを挙げています。

 

◆ 生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症)の管理

◆ 血管の障害による心筋梗塞、脳血栓などの予防

◆ 食事管理や運動療法、および体重コントロール

 

◆ 高齢者が睡眠薬の常習的服用をしない

◆ 骨折を回避するために骨を刺激する運動

◆ 骨折しない生活を

 

 

本書の前半では、「突然死につながる症状」および「血管に原因のある突然死と寝たきり」について説明しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 胸や胸以外のところ(肩・関節・奥歯)の痛み

◆ 動悸・息切れ・呼吸困難

◆ むくみ・だるさ・疲れやすさ・めまい・失神

◆ ろれつが回らない・はしを落とす・片目が見にくい

◆ めまい・ふらつき・はげしい頭痛・吐き気

 

◆ LDLコレステロール(悪玉)、プラークが原因で起こる「動脈硬化」

◆ 動脈硬化が起こす心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血

◆ 動脈硬化が起こす大動脈瘤、大動脈解離

◆ 死の五重奏である高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙

◆ 血管をいたわる生活を(ストレスのない、ゆったり前向きに考える)

 

 

本書の中盤では、「心臓のケア」および「脳卒中の予防」について考察しています。著者が上げるポイントは以下の通りです。

 

◆ 最も多い心臓病の「虚血性心疾患」(心筋梗塞・慢性心不全・狭心症)に注意

◆ その他の心臓病(心臓弁膜症・特発性心筋症・心筋炎・心膜炎)

◆ 大動脈瘤

◆ 不整脈、心室細動

◆ 運動療法の注意点(有酸素運動・ストレッチング・レジスタンストレーニング)

 

◆ 脳卒中(=脳血管障害)とは、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つ

◆ 脳卒中で出やすい後遺症(とくに認知症)、再発予防のための治療

◆ 脳卒中予防はストレス対策、冬場の寒暖差対策

◆ 水分不足対策、血圧を上げない生活

 

 

この本の後半で著者は、「突然死と寝たきりを防ぐ生活・食事・運動」について、以下のポイントを紹介しています。

 

◆ 血栓をつくらない運動、コレステロール管理、健康的な食事

◆ 血圧・体重の管理、血糖値を下げる、禁煙、水分の摂取

◆ 長続きできるウォーキング、生き生きと過ごす生活

 

◆ 睡眠の質を上げ、朝日を浴びて生活のリズムを整える

◆ 禁煙、肥満の予防、水分の補給、塩分コントロールとバランスのよい食事

◆ 血管を強くし、血流をよくする運動(ストレッチ、マッサージ、スクワット)

 

 

この本は、気をつけたい生活習慣や、家族が「倒れる前」に知っておきたいことのすべてが、分かりやすく整理・解説されていてお薦めです。

 

 

あなたも本書を読んで、突然死・寝たきりを防ぐ生活習慣を知り、心臓と脳の正しいケアを実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2587日目】