「お金のことを考える上で、とても大事になるのが時間との関係性です。」と述べて、仕事や生活を見直し、給付金や補助金、リース・シェアなどお金に関する制度や仕組みを存分に活用して、自分にとっての経済的自立と望ましい生き方を手に入れる「ライトFIRE」というライフスタイルを提唱している本があります。
本日紹介するのは、本日紹介するのは、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、社会保険労務士、経済セッセイスト、国民年金基金連合会理事の井戸美枝さんが書いた、こちらの書籍です。
井戸美枝『お金がなくてもFIREできる』(日経プレミアシリーズ)
この本は、「ライトFIRE」の考え方、実践術を解説し、さらに富裕層が家族、親族、親しい人達の間で共有しているお金に対する「暗黙知」について紹介・解説している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.FIREが与えてくれるもの
2.貯め方・使い方を変える!
3.増やす!
4.賢くもらう!
5.受け取り方のひと工夫!
6.柔軟に働く!
この本の冒頭で著者は、「FIREを目指して生きるということは、実は、次の世代を担う子供たちの未来、新しい未来を生み出すことができる可能性を膨らませているということなのです。」と述べています。
本書の前半では、「FIREが与えてくれるもの」および「貯め方・使い方を変える!」について、以下のポイントを説明しています。
◆ お金という「乗りもの」をいかに確保するか
◆ 常時「乗りもの」に乗った状態になったときに、何を楽しむのか、何をするのか
◆ 大切なのは、FI(経済的自立)の手法と知識
◆ 生涯を通じてお金に困らない3原則は、①収入の範囲内で生活する、②借金はしない、③この2つの原則を一生守り通す
◆ マイナンバーカードでトクする
◆ほどよいポイ活で地味に稼ぐ
◆ デビッドカードの力を借りて時間・手間をかけずに変動費を節約
◆ 年ベースの「手取り(可処分所得)」と「支出」を把握する
◆ 手取りの20~25%貯蓄を目指す
◆ お金の使い方は一種の習慣(クセ)
◆「一生モノ」に気をつけろ
◆ 自己研鑽は何歳からでも遅くない
この本の中盤では、「増やす!」および「賢くもらう!」について考察しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 積み立て投資なら相場の動きが気にならない
◆ 1に長期投資、2に分散投資、3に投資を忘れる
◆ つみたてNISAは使い勝手がいい
◆ 故人の資産も円安&インフレ対策が必要
◆ 退職金で慣れない投資を始めるのは絶対反対
◆ 90歳まで生きるとしたら70歳受給開始がお得に
◆ 公的保険を優先し、足りない分だけ民間保険を
◆ ライトFIREする際には必ず国民年金への移行手続きを
本書の後半では、「受け取り方のひと工夫!」および「柔軟に働く!」について、著者の見解を解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 入って来るお金で一生暮らせる受け取り方を計画する
◆ 増額率では、70歳から72歳までの繰り下げがお得
◆ 配偶者の加給年金は年間で約39万円
◆ 公的年金の振込口座、使い勝手がいいのは「ゆうちょ銀行」
◆ FIREは「天職」に出逢う契機
◆ 好きなことがお金になる「フローFIRE」を目指す
◆ 自分1人で働くのが長続きのコツ
◆ 副業も分散することがリスクヘッジになる
◆ VUCA時代に有効なのは「人と関わる資格」
◆ ネット上の仕事は自由度が高い
◆ シニアや初心者もかんげいされる農家や畜産農家の季節労働
◆ 働きながら巨泉氏流の「日本と海外を行き来する生活」
この本の「巻末資料」として、100項目のポイントリストが掲載されていて、反復チェックに活用できて有益です。
あなたも本書を読んで、入ってくるお金で暮らす「ライトFIRE」の考え方と実践策を学び、人生を愉しく豊かにしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2910日目】