書評ブログ

『狂った世界』

「最近、世の中が狂ってきているのではないかと感じています。一昔前なら有り得ないことが、今は普通のこととして罷り通っているからです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1956(昭和31)年大阪市生まれ、同志社大学中退放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛け、2006年『永遠の0』で作家デビュー『海賊とよばれた男』(本屋大賞受賞)『モンスター』『大放言』『鋼のメンタル』『大常識』など著書多数作家である百田尚樹さんが書いた、こちらの書籍です。

 

百田尚樹『狂った世界』(新潮新書)

 

この本は、ニコ生「百田尚樹チャンネル」で毎週発行しているメルマガ「ニュースに一言」から、「世の中、ちょっと狂ってきていないか」という奇妙なニュースを取り出して再編集したものです。

 

本書は以下の7部構成から成っています。

1.面倒な時代に

2.きれいごと社会

3.奇妙な話

4.重い罪と軽い罰

5.不毛な教育

6.あふれる邪心

7.犯罪の多様性

 

この本の冒頭で著者は、「日本の社会全体が少しずつ『狂いつつある』感じが」します。長い間、わたしたちが培ってきた良識や常識が音を立てて崩れていっている気がします。」と述べています。

 

本書の前半では、「面倒な時代におよび「きれいごと社会」について以下のポイントを紹介しています。

◆ 犯人を丁寧に制圧せよ

◆ ケチをつける習性

◆ 匿名できれいごとを言う人

◆ 行き過ぎた「差別是正」

 

この本の中盤では、「奇妙な話」「重い罪と軽い罰」および「不毛な教育」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 32万円のチキンサンド

◆ コロナと借りパク

◆ 掃除の教育効果とは

◆ 金融教育の重要性について

 

本書の後半では、「あふれる邪心」および「犯罪の多様性について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ ポイントバラマキに呆れる

◆ 無限失業保険

◆ 信仰心は身を助けない

◆ 永遠に届け出中

 

この本の締めくくりとして著者は、「かつてはネットの中傷と報道の記事には大きな違いがありましたが、今はその境界がどんどんあやふやになってきている気がします。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、「世の中がくるってきているのではないか」という問題意識を持って、情報を受け取っていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3653日目】